2010年 03月 10日
「太陽の坐る場所」辻村深月(文藝春秋)
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とある高校のクラス会。
卒業から10年ほどたち、20代後半となった彼らが、クラスメイトたちの前では見栄を張ったり、本心を隠したりと、それぞれに悩みを抱えつつも毎回の集まってくる。
その中で、今回も欠席しているのが、現在女優となり成功を収めているキョウコだ。
次回の同窓会にはキョウコに出席してもらおうと、皆で盛り上がる。
そして、彼女と連絡を取ろうと躍起になるうち、自分たちの苦い思い出や、今の居たたまれない気持ちなどが浮き彫りになってくる・・・。
また、「あ~、そういうこと・・・」な内容でして、そう分かるとまた最初から拾い読みしないといけません(^^;
「なるほど~、たしかに」
・・・が再度流し読みした感想です。
辻村さんが描く人物は、みなどこか暗い部分を持っていて、他人からは分からないんだけど、本人視点になるとどうしようもなく暗く重いです。
今回の登場人物たちは、みんな自分にペールを被せ、つねに「私はあなたたちとは違うんだ」と自分で思い込もうとしてます。
しかし、あの「キョウコ」のようになれない自分を痛感しており、ごくごく平凡な自分に対し卑屈になってます。
変わりたいなら自分で行動し、自分で殻を破っていかなくっちゃ!
でも彼女たちのような思いってあるかもしれないですね。
なぜか必死で着飾る同窓会。今の自分が輝いて見えるようにという努力って、誰でも持ち合わせていますよね。
そして、彼女たちも「キョウコ」との再会でいろいろ変わっていきます。
長い間しこりのようにあった「囚われた心」からやっと開放されるんですね。
自分らしく、
ここが、今が、自分の居場所、
太陽はどこにいても明るい。
卒業から10年ほどたち、20代後半となった彼らが、クラスメイトたちの前では見栄を張ったり、本心を隠したりと、それぞれに悩みを抱えつつも毎回の集まってくる。
その中で、今回も欠席しているのが、現在女優となり成功を収めているキョウコだ。
次回の同窓会にはキョウコに出席してもらおうと、皆で盛り上がる。
そして、彼女と連絡を取ろうと躍起になるうち、自分たちの苦い思い出や、今の居たたまれない気持ちなどが浮き彫りになってくる・・・。
また、「あ~、そういうこと・・・」な内容でして、そう分かるとまた最初から拾い読みしないといけません(^^;
「なるほど~、たしかに」
・・・が再度流し読みした感想です。
辻村さんが描く人物は、みなどこか暗い部分を持っていて、他人からは分からないんだけど、本人視点になるとどうしようもなく暗く重いです。
今回の登場人物たちは、みんな自分にペールを被せ、つねに「私はあなたたちとは違うんだ」と自分で思い込もうとしてます。
しかし、あの「キョウコ」のようになれない自分を痛感しており、ごくごく平凡な自分に対し卑屈になってます。
変わりたいなら自分で行動し、自分で殻を破っていかなくっちゃ!
でも彼女たちのような思いってあるかもしれないですね。
なぜか必死で着飾る同窓会。今の自分が輝いて見えるようにという努力って、誰でも持ち合わせていますよね。
そして、彼女たちも「キョウコ」との再会でいろいろ変わっていきます。
長い間しこりのようにあった「囚われた心」からやっと開放されるんですね。
自分らしく、
ここが、今が、自分の居場所、
太陽はどこにいても明るい。
by mam-san
| 2010-03-10 13:41
| 辻村深月