2005年 10月 15日
「容疑者Xの献身」東野圭吾(文藝春秋)
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高校の数学教師である石神は、数学以外のことには興味を示さず、その心を読めない男。
しかし、恋愛にも無縁だと誰からも思われている男が、ある女性を愛する。
それは、彼のアパートの隣人・靖子だった。
彼女が勤める弁当屋で毎日弁当を買う。かといって彼女に話しかけるでもなく、ただ弁当を買うだけ。
ある日、靖子はしつこく付きまとう元夫を殺してしまう。
それを知った石神は、彼女を守るためアリバイ工作を手伝う。彼の明晰な頭脳をもって成される完璧な計画。
ところが、石神の大学時代の友人であり、事件の担当刑事の友人でもある物理学者の湯川が関わることになり、真相が解かれ始める…。
犯人は靖子と娘だということは分かっている。
その犯行を、石神が完全犯罪にどう作り上げていったのか。
そこのところを読むのも、数式をしあげていくようでおもしろい。(数学に拘りすぎかな…)
それを冷静に解いていくチャレンジャー湯川のお手並みも実にスマートな感じ。
だが、
この物語はそんな簡単な問題じゃなかった。
裏に隠された真実があったのだ。
後半はかなり切ない。
その真実がまだ明らかにされていないとき、なぜに湯川はそんなに悲しそうな顔をするのが分からなかった。
それが分かれば、前半は何の情もわかなかった石神に対して180度見方が変わる。
理系男に弱い私が飛びついた小説。
石神の風貌には期待してはいけないが、内容は期待できます!
しかし、恋愛にも無縁だと誰からも思われている男が、ある女性を愛する。
それは、彼のアパートの隣人・靖子だった。
彼女が勤める弁当屋で毎日弁当を買う。かといって彼女に話しかけるでもなく、ただ弁当を買うだけ。
ある日、靖子はしつこく付きまとう元夫を殺してしまう。
それを知った石神は、彼女を守るためアリバイ工作を手伝う。彼の明晰な頭脳をもって成される完璧な計画。
ところが、石神の大学時代の友人であり、事件の担当刑事の友人でもある物理学者の湯川が関わることになり、真相が解かれ始める…。
犯人は靖子と娘だということは分かっている。
その犯行を、石神が完全犯罪にどう作り上げていったのか。
そこのところを読むのも、数式をしあげていくようでおもしろい。(数学に拘りすぎかな…)
それを冷静に解いていくチャレンジャー湯川のお手並みも実にスマートな感じ。
だが、
この物語はそんな簡単な問題じゃなかった。
裏に隠された真実があったのだ。
後半はかなり切ない。
その真実がまだ明らかにされていないとき、なぜに湯川はそんなに悲しそうな顔をするのが分からなかった。
それが分かれば、前半は何の情もわかなかった石神に対して180度見方が変わる。
理系男に弱い私が飛びついた小説。
石神の風貌には期待してはいけないが、内容は期待できます!
by mam-san
| 2005-10-15 16:11
| 東野圭吾