2006年 05月 28日
「ガール」奥田英朗(講談社)
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入社10年以上、30才代のキャリアガール5人のお話。
既婚、未婚、子あり、子なし、夫あり、夫なし・・・いろんなパターンのガールたちが活躍する。
一貫していえるのは、みんな仕事が出来て、言いたいことは言いますよ!のガールたちだ。
それぞれ置かれている環境での悩みは尽きず、職場でもいろいろあるが、最後には「さあ、今日も張り切っていこう!」と明るく玄関を出てゆける話ばかりだ。
印象に残った話は:
「ワーキング・マザー」で、シングルマザーの主人公が後輩女子社員から「育児を錦の御旗にしていないから立派」と言われる。育児を理由に世渡りしてきてない。うん、たしかに、文中の言葉を借りれば、子育てしてると、こっちは大役を果たしてるという傲慢な気持ちになる・・・こともある。しかし、彼女はある会議の場面で、独身の女子社員にこの錦の御旗を持ち出してしまう。そのことを後悔した彼女は気づく。「立場はちがっても、女同士は合わせ鏡だ。自分が彼女だったかもしれないし、彼女が自分だったかもしれない。そう思えば、やさしくなれる」と、相手を思いやることが必要だ。それが人間社会だ。That's right!
おもしろいのは、この作者は男ながら、女性心理を見事に表現しているところである。「そうそう!」って同感できる箇所がありすぎ。
特に、「ひと回り」で、主人公がイケメン新入社員の指導係になったという設定で、その彼にちょいときめくところや、若い女性社員への嫉妬など、「ああ、なんか分かる!」なのだ。
例えば、若い子はお口を手で隠してけらけら笑うが、こっちはいつの間にか、笑うときは手を叩くようになってしまったとか。あはは・・・
まあ、それぞれのお話でも、ガールたちのひとりごちるつぶやきがツボだ。
サクッと読めます。
余談: 図書館で予約したあった3冊(これと、「神はサイコロを振らない」と「ママの狙撃銃」)が続けざまに順番が回ってきたのでハイピッチで読まないといけない。ますます、目に疲労が・・・
既婚、未婚、子あり、子なし、夫あり、夫なし・・・いろんなパターンのガールたちが活躍する。
一貫していえるのは、みんな仕事が出来て、言いたいことは言いますよ!のガールたちだ。
それぞれ置かれている環境での悩みは尽きず、職場でもいろいろあるが、最後には「さあ、今日も張り切っていこう!」と明るく玄関を出てゆける話ばかりだ。
印象に残った話は:
「ワーキング・マザー」で、シングルマザーの主人公が後輩女子社員から「育児を錦の御旗にしていないから立派」と言われる。育児を理由に世渡りしてきてない。うん、たしかに、文中の言葉を借りれば、子育てしてると、こっちは大役を果たしてるという傲慢な気持ちになる・・・こともある。しかし、彼女はある会議の場面で、独身の女子社員にこの錦の御旗を持ち出してしまう。そのことを後悔した彼女は気づく。「立場はちがっても、女同士は合わせ鏡だ。自分が彼女だったかもしれないし、彼女が自分だったかもしれない。そう思えば、やさしくなれる」と、相手を思いやることが必要だ。それが人間社会だ。That's right!
おもしろいのは、この作者は男ながら、女性心理を見事に表現しているところである。「そうそう!」って同感できる箇所がありすぎ。
特に、「ひと回り」で、主人公がイケメン新入社員の指導係になったという設定で、その彼にちょいときめくところや、若い女性社員への嫉妬など、「ああ、なんか分かる!」なのだ。
例えば、若い子はお口を手で隠してけらけら笑うが、こっちはいつの間にか、笑うときは手を叩くようになってしまったとか。あはは・・・
まあ、それぞれのお話でも、ガールたちのひとりごちるつぶやきがツボだ。
サクッと読めます。
余談: 図書館で予約したあった3冊(これと、「神はサイコロを振らない」と「ママの狙撃銃」)が続けざまに順番が回ってきたのでハイピッチで読まないといけない。ますます、目に疲労が・・・
by mam-san
| 2006-05-28 15:55
| 奥田英朗