2005年 08月 01日
「サウスバウンド」奥田英朗(角川書店)
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続きまして(って、続きすぎ。暇なんかい!?)7月15日(金)のメモ帳よりコピペ。
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読了。
『サウスバウンド』奥田英朗(角川書店)
二郎は東京に住む小学6年生。妹と喧嘩したり、友達と遊び回るごく普通の子だ。しかし、父はいわゆる変人。
若いときは過激派のリーダーだったらしく、今でこそそういう運動はしていないが、定職を持たず、国を嫌い、国民年金の支払いを拒否し、学校など行く必要ないと言い張る。
ある出来事から父は警察と対立することになり、一家は住み慣れた東京から南の島、西表に移住する。
ところが、横暴な父が二郎たちを連れて行ったのは、電気もガスも水道もない森の廃屋だった。
最初は父に反発していた二郎だが、自給自足の生活と、村の人たちとの触れ合いの中で、父への考えを変えていく。
スローライフもいいもんだなと。
しかし、彼らが住んでいる場所がリゾート開発の予定地だということが分かり、父はまた闘わざるを得なくなるのだった・・・。
前半が東京での生活。二郎の友達関係のことが主。
不良グループとの闘い(?)で男を磨き(??)、新しい友情に芽生える。
「小学6年生でこんな社会を生きてるの!?」と、自分の子どもが住んでいる環境と比較して「ありえん・・・」と思ってしまったシチュエイション。でも、こんなふうにして大人になっていくと強くなれるよなあとうらやましくも思う。
後半は西表での生活。『北の国から』状態だ。ちょっと違うのは父の行動が過激ということ。
こちらは、その父との関係修復編だ。
働かず、自分の主張ばかりしているこの父を勝手な大人だと思っていたが、二郎と同じくこっちまでだんだんこの父を尊敬の目で見るようになる。
ごく自然体で生活していくことの充実感。
実際に、「じゃあ彼らのように生きてみる?」と言われれば、「無理」と答えるだろうが、彼らの生き方は、誰もが心の中で密かに持っている夢なのじゃないかな。
今まさに、注目されているスローライフ。現実には難しいことだが、生活のほんの一部分でも変えてみるのもいいかも。
次男に「夏休みの読書感想にいかが?」と薦めてみたが却下された・・・。
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読了。
『サウスバウンド』奥田英朗(角川書店)
二郎は東京に住む小学6年生。妹と喧嘩したり、友達と遊び回るごく普通の子だ。しかし、父はいわゆる変人。
若いときは過激派のリーダーだったらしく、今でこそそういう運動はしていないが、定職を持たず、国を嫌い、国民年金の支払いを拒否し、学校など行く必要ないと言い張る。
ある出来事から父は警察と対立することになり、一家は住み慣れた東京から南の島、西表に移住する。
ところが、横暴な父が二郎たちを連れて行ったのは、電気もガスも水道もない森の廃屋だった。
最初は父に反発していた二郎だが、自給自足の生活と、村の人たちとの触れ合いの中で、父への考えを変えていく。
スローライフもいいもんだなと。
しかし、彼らが住んでいる場所がリゾート開発の予定地だということが分かり、父はまた闘わざるを得なくなるのだった・・・。
前半が東京での生活。二郎の友達関係のことが主。
不良グループとの闘い(?)で男を磨き(??)、新しい友情に芽生える。
「小学6年生でこんな社会を生きてるの!?」と、自分の子どもが住んでいる環境と比較して「ありえん・・・」と思ってしまったシチュエイション。でも、こんなふうにして大人になっていくと強くなれるよなあとうらやましくも思う。
後半は西表での生活。『北の国から』状態だ。ちょっと違うのは父の行動が過激ということ。
こちらは、その父との関係修復編だ。
働かず、自分の主張ばかりしているこの父を勝手な大人だと思っていたが、二郎と同じくこっちまでだんだんこの父を尊敬の目で見るようになる。
ごく自然体で生活していくことの充実感。
実際に、「じゃあ彼らのように生きてみる?」と言われれば、「無理」と答えるだろうが、彼らの生き方は、誰もが心の中で密かに持っている夢なのじゃないかな。
今まさに、注目されているスローライフ。現実には難しいことだが、生活のほんの一部分でも変えてみるのもいいかも。
次男に「夏休みの読書感想にいかが?」と薦めてみたが却下された・・・。
by mam-san
| 2005-08-01 11:32
| 奥田英朗