2007年 09月 01日
リトル・チルドレン(2006年アメリカ)
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サラ(ケイト・ウィンスレット)は専業主婦。やり手営業マンの夫と、3歳の娘がいる。
その娘を連れて公園に行くものの、井戸端会議ばかりしているママたちとはどうも合わない。
毎日娘の相手ばかりで自分の自由が奪われることにもうんざりしていた。
ある日、公園にブラッドが息子を連れて現れる。公園ママたちの間では評判のパパだ。
彼は、働く妻に代わり子育てと家事を引き受け、司法試験の勉強をしている。
サラは、公園ママたちをあっと言わせるため彼と冗談でキスをする。
その行動に驚いたのは、公園ママたちだけでなく、ブラッドもそうだし、サラ自身もそうだった。
そんなとき、サラは夫の知られざる一面を見てしまい幻滅する。ブラッドが息子と通っている市民プールに出向き、二人は子どもを通して親しくなり、ついに不倫へと走る。
一方、彼らが住む街に性犯罪で服役していたロニーという男が帰ってくる。
子育てをしている親たちは不安を覚え、元警官のラリーは徹底的に彼を排除しようとする。
何不自由ない生活をしながら、今の自分に満足していない大人たち。
ひとつ行動を起こせばそれを抜け出せるのか。
子どもを守ろうと息巻いている大人こそ、成長しきれない<リトル・チルドレン>なのでは…、という映画。
誰にでもありますね。
「自分の人生はこんなはずではなかった」と思うこと。
プラス志向でステップアップするには、自分自身を磨いていけばいいことなのに、他人を利用して劇的な変化を望んだりする。
夫の趣味(?)に嫌悪したサラは、腹いせのごとく通販で赤い水着をオーダーする。その時点でブラッドとの不倫を想定し、彼に今の生活から救い出してほしいと願っている。
ブラッドも、才色兼備の妻に頼るのが嫌なら、司法試験に真剣に取り組めばいいのに、それさえせず、サラと一緒ならもっと気楽に暮らせるかもしれないと、楽なほうに流れて行く。
ラリーも然り。警官という仕事にプライドを持っていたのに、辞めざるを得なくなり、そのはけ口をロリーに向けている。
あのロリーの母親もいけません。自分が守ってやらなけりゃあの子はだめだと、むしろロリーをちゃんとした大人に育てていないのでは。自分の囲いの中で守るんじゃなくて、離れて見守るのが本当の親の愛情では。
とはいっても、ロニーのような犯罪者が社会復帰するのも並大抵のことではないでしょうが。
「いい子でいるのよ」という母親の手紙には泣かされますが、その言葉がかえってロニーを縛ってしまったのでは。
最後は…
(OS名画座)
あれこれあったけど、過去は変えられなくても未来は変えられるってことで、もう一度やってみようじゃないか、という結論に達したようです。
ブラッドがサラとの待ち合わせ場所に向かう途中で、若者たちのグループに入っていったのを見て、「あ、のんきに道草してもいいの?結局勇気がなくて逃げる理由がほしかったの?」と彼のずるさを責めました。
あのボードで飛べたとしたらどうなってたでしょうか。サラのもとへ走る勇気を奮い起こした?それとも、今の生活を逃げずに前向きにいこうと奮い立った?
妻への手紙を残してこなかったってことは、最初からサラを選ばないつもりだった?
でもサラも公園でロニーに会って、悲痛な状態のロニーを置き去りにするほど娘がかけがえのない存在だと改めて分かったし、夫がああゆうことをするには自分にも至らないところがあるのだと気づいたかもしれません。
ラリーも自分の弱さに気づいたし、ただロニーは最後まで報われないというか…。
あのときロニーはラリーに復讐するのかと思いました。だからそうならないだけでもよかったのかも。
長かったですね。2時間以上あったんですね。でも内容が濃厚で「え、もう終り?」って思いました。
その娘を連れて公園に行くものの、井戸端会議ばかりしているママたちとはどうも合わない。
毎日娘の相手ばかりで自分の自由が奪われることにもうんざりしていた。
ある日、公園にブラッドが息子を連れて現れる。公園ママたちの間では評判のパパだ。
彼は、働く妻に代わり子育てと家事を引き受け、司法試験の勉強をしている。
サラは、公園ママたちをあっと言わせるため彼と冗談でキスをする。
その行動に驚いたのは、公園ママたちだけでなく、ブラッドもそうだし、サラ自身もそうだった。
そんなとき、サラは夫の知られざる一面を見てしまい幻滅する。ブラッドが息子と通っている市民プールに出向き、二人は子どもを通して親しくなり、ついに不倫へと走る。
一方、彼らが住む街に性犯罪で服役していたロニーという男が帰ってくる。
子育てをしている親たちは不安を覚え、元警官のラリーは徹底的に彼を排除しようとする。
何不自由ない生活をしながら、今の自分に満足していない大人たち。
ひとつ行動を起こせばそれを抜け出せるのか。
子どもを守ろうと息巻いている大人こそ、成長しきれない<リトル・チルドレン>なのでは…、という映画。
誰にでもありますね。
「自分の人生はこんなはずではなかった」と思うこと。
プラス志向でステップアップするには、自分自身を磨いていけばいいことなのに、他人を利用して劇的な変化を望んだりする。
夫の趣味(?)に嫌悪したサラは、腹いせのごとく通販で赤い水着をオーダーする。その時点でブラッドとの不倫を想定し、彼に今の生活から救い出してほしいと願っている。
ブラッドも、才色兼備の妻に頼るのが嫌なら、司法試験に真剣に取り組めばいいのに、それさえせず、サラと一緒ならもっと気楽に暮らせるかもしれないと、楽なほうに流れて行く。
ラリーも然り。警官という仕事にプライドを持っていたのに、辞めざるを得なくなり、そのはけ口をロリーに向けている。
あのロリーの母親もいけません。自分が守ってやらなけりゃあの子はだめだと、むしろロリーをちゃんとした大人に育てていないのでは。自分の囲いの中で守るんじゃなくて、離れて見守るのが本当の親の愛情では。
とはいっても、ロニーのような犯罪者が社会復帰するのも並大抵のことではないでしょうが。
「いい子でいるのよ」という母親の手紙には泣かされますが、その言葉がかえってロニーを縛ってしまったのでは。
最後は…
(OS名画座)
あれこれあったけど、過去は変えられなくても未来は変えられるってことで、もう一度やってみようじゃないか、という結論に達したようです。
ブラッドがサラとの待ち合わせ場所に向かう途中で、若者たちのグループに入っていったのを見て、「あ、のんきに道草してもいいの?結局勇気がなくて逃げる理由がほしかったの?」と彼のずるさを責めました。
あのボードで飛べたとしたらどうなってたでしょうか。サラのもとへ走る勇気を奮い起こした?それとも、今の生活を逃げずに前向きにいこうと奮い立った?
妻への手紙を残してこなかったってことは、最初からサラを選ばないつもりだった?
でもサラも公園でロニーに会って、悲痛な状態のロニーを置き去りにするほど娘がかけがえのない存在だと改めて分かったし、夫がああゆうことをするには自分にも至らないところがあるのだと気づいたかもしれません。
ラリーも自分の弱さに気づいたし、ただロニーは最後まで報われないというか…。
あのときロニーはラリーに復讐するのかと思いました。だからそうならないだけでもよかったのかも。
長かったですね。2時間以上あったんですね。でも内容が濃厚で「え、もう終り?」って思いました。
by mam-san
| 2007-09-01 17:20
| 映画(ら~)