2007年 09月 04日
「REVERSE」石田衣良(中央公論新社)
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ファッション関係の輸入商社でブランドマネージャーとして働く千晶と、IT関係の会社でWEBデザインやHP作成の仕事をしている秀紀。
実は、彼らはネット上では別の性に成りすまし、心を通わせている「メール友達」だ。
千晶はアキヒト、秀紀はキリコ。
性別を偽ってはいるものの、二人はお互いによき理解者であり、光ファイバーだけで繋がった関係だがリアルな恋人よりも近い存在だった。
そんな二人が思わず送った言葉、「会いたい」
・・・でもどうやって?
久しぶりに石田衣良さんの小説を読みました。
タイトルに惹かれるものがあったから…ね。
さすがに、スタイリッシュな恋愛小説といった感じでした。
それぞれアキヒト側とキリコ側に分けて書かれていて、千晶=アキヒトにはハートのマーク、秀紀=キリコにはスペードが記されてます。
それが<REVERSE>、男と女の新しい恋愛の形を象徴してます。
裏表どっちでもいいんだよ、裏も表もないんだよ、ってことかな。
彼らはネット上で知り合った仲です。
でもいつも真剣に相手のことを考え、相手が落ち込んでいるときは心から優しい言葉をかけ、相談ごとがあると「そうだ、アキヒトに(キリコに)聞いてみよう」と、すぐにお互いを思い浮かべます。
そうですね、私もネットを始めて5年以上になりますが、リアルの友達よりも通じることもあったりします。
ときにはネット特有の嫌なことも経験したりしましたが、幸いなことにネットを通じてお付き合いする方は意気投合できる方が多いです。
ま、気が合わない人がいればこっちから出没しないとか、シャットアウトも出来ますしね。
アキヒトとキリコのようにメール交換だと、リアルの会話のように相手が話している途中で口を挟むとかできないでしょ。まず相手の話を聞く、それから自分の考えをまとめて返事をするという図式になりますね。
だから、その一拍置くというズレのおかげで、リアルのときより真摯になれるのではないでしょうか。
ま、お互いの性格もあるでしょうが…。
それにしても二人の実体、仕事柄千晶は流行の最先端を行っているかっこいい女性で、秀紀はおたくっぽいさえない風貌って。よくあるパターンね(笑)
正体を明かさなくてもよいからと言って、いろいろ偽って他人を誹謗中傷したり、詐欺まがいのことをするのはよくないですね。別人格になっても、心だけは真っ当に。顔が見えなくても心は見えてます。
実は、彼らはネット上では別の性に成りすまし、心を通わせている「メール友達」だ。
千晶はアキヒト、秀紀はキリコ。
性別を偽ってはいるものの、二人はお互いによき理解者であり、光ファイバーだけで繋がった関係だがリアルな恋人よりも近い存在だった。
そんな二人が思わず送った言葉、「会いたい」
・・・でもどうやって?
久しぶりに石田衣良さんの小説を読みました。
タイトルに惹かれるものがあったから…ね。
さすがに、スタイリッシュな恋愛小説といった感じでした。
それぞれアキヒト側とキリコ側に分けて書かれていて、千晶=アキヒトにはハートのマーク、秀紀=キリコにはスペードが記されてます。
それが<REVERSE>、男と女の新しい恋愛の形を象徴してます。
裏表どっちでもいいんだよ、裏も表もないんだよ、ってことかな。
彼らはネット上で知り合った仲です。
でもいつも真剣に相手のことを考え、相手が落ち込んでいるときは心から優しい言葉をかけ、相談ごとがあると「そうだ、アキヒトに(キリコに)聞いてみよう」と、すぐにお互いを思い浮かべます。
そうですね、私もネットを始めて5年以上になりますが、リアルの友達よりも通じることもあったりします。
ときにはネット特有の嫌なことも経験したりしましたが、幸いなことにネットを通じてお付き合いする方は意気投合できる方が多いです。
ま、気が合わない人がいればこっちから出没しないとか、シャットアウトも出来ますしね。
アキヒトとキリコのようにメール交換だと、リアルの会話のように相手が話している途中で口を挟むとかできないでしょ。まず相手の話を聞く、それから自分の考えをまとめて返事をするという図式になりますね。
だから、その一拍置くというズレのおかげで、リアルのときより真摯になれるのではないでしょうか。
ま、お互いの性格もあるでしょうが…。
それにしても二人の実体、仕事柄千晶は流行の最先端を行っているかっこいい女性で、秀紀はおたくっぽいさえない風貌って。よくあるパターンね(笑)
正体を明かさなくてもよいからと言って、いろいろ偽って他人を誹謗中傷したり、詐欺まがいのことをするのはよくないですね。別人格になっても、心だけは真っ当に。顔が見えなくても心は見えてます。
by mam-san
| 2007-09-04 21:29
| (あ行の作家・他)