2007年 11月 01日
フランシスコの2人の息子(2005年ブラジル)
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フランシスコの2人の息子 | ウーマンエキサイトシネマ
ブラジルの田舎に住む小作人のフランシスコは、妻とふたり貧しいながらも心豊かに暮らしていた。
フランシスコの最大の楽しみはラジオ。そこから流れてくる歌を聞きながら育った子どもたちは全部で7人。
長男がハーモニカに夢中になったことがきっかけで、フランシスコは、かつかつの生活というのに、上の息子2人に楽器(アコーディオンとギター)を与える。
そしてスパルタ的に二人に音楽を身につけさせる。
人々からはイカレてると噂され、ついに土地代すら払えなくなり、一家は街のボロ家に引っ越して行く。
食べるものがなくなり悲しさに泣く母を見た長男は、弟と一緒に路上で歌いお金を稼ぐ。
そんな兄弟に目をつけたエージェントは、彼らをスカウトし、興行の旅に出るが…。
---------
某ミュージシャンの方のブログで知った映画。とても絶賛されてたので機会があればレンタルでもと思っていたら、上映している映画館があったのでさっそく観てきました。
公開よりかなり遅れて、しかも選りすぐっての2本立てというところ。本日1日ゆえ2本900円でした(笑)
もう1本は「サン・ジャックへの道」。そっちの感想はのちほど。
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この「フランシスコの2人の息子」は実話だそうです。
ブラジルの人気デュオ、ゼゼ・ジ・カマルゴ&ルシアーノとその家族をモデルにした映画です。(・・・って、ブラジルの音楽は聞いたことないですが)
彼らの少年時代がメインで、
(ちょっとネタバレ部分なので反転で)
↓
(とはいっても、最初にデュオを組んでいた次男は亡くなっちゃって、長男と何番目かの弟が成功するのですが。)
このフランシスコ父さんは自分は音楽の知識だとか才能があるわけじゃないのに、ひたすら聞いていたラジオの影響か、息子たちは自分のような小作人で終らせたくないという意地で、彼らに歌手にという夢を託すのです。
どんな努力もおしまないところがすごいところです。
雄鶏の声と人間の声のしくみを一緒にするとは…(笑)
そんな父のバックアップに応える長男、しっかりしてます。賢そうです。
本当は音楽よりも家でサッカーをして遊んでいたい次男は、最初は嫌々やってましたが、だんだんそれなりにプロの自覚も出てきます。
そんなときに訪れた不幸。
運命ってそういうものなのかなあと思いました。
せっかくその気になった途端に、、、というのが多いですよね。
息子たちの興行デビュー(?)は、フランシスコはただ自分の夢=息子の夢と信じているところがあるから大満足ですよね。
でも母親は割り切れないです。まだほんの子どもですもの。その愛しい子を他人に預ける心境は複雑です。
だからあの結果はつらすぎます。
あの時点でも私はあのエージェントをよく思ってませんでした。責任重大だよね。
それでもそれを乗り越えて成長していけたのは、やはり大家族ならではですよね。
言葉は悪いですが、ピンチヒッターはいるんですよ。
突然(!)大人になってとりあえず成功した長男。
ここからは蛇足じゃないのかなあと思いながら観てましたが、まだここからが紆余曲折ある人生だったんですね。
売れない歌手。でも彼が作った曲を他人が歌って売れてるんだから印税って入らないの?
ブラジルじゃ違うのかな?
またまた苦しい生活を強いられる長男ですが、妻の支えとピンチヒッター(!)のおかげで成功への道となるわけですよ。
そして、ラストの本物のステージ。
普通は鳥肌ものなんでしょうが、「ああ、実物はこういう人達だったのね」くらいかな。
でも苦労してきただけあって、あの大観衆の前に愛する家族とともに立っているのを見るのは涙もの・・・でしょうね?
期待しすぎた分、まあまあだったかな。
悪くはなかったです。あの子役の長男が賢そうでよかったから。
それと、「お父さんについていけば大丈夫」と家族が思っているあの≪父親像≫。強引で無理があるところもあるけど頼れるもの。
最後のラジオ番組へのリクエスト方法。駆け出しミュージシャンの親はあれくらいしなきゃ…?
(パルシネマしんこうえん)
「フランシスコの2人の息子」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
ブラジルの田舎に住む小作人のフランシスコは、妻とふたり貧しいながらも心豊かに暮らしていた。
フランシスコの最大の楽しみはラジオ。そこから流れてくる歌を聞きながら育った子どもたちは全部で7人。
長男がハーモニカに夢中になったことがきっかけで、フランシスコは、かつかつの生活というのに、上の息子2人に楽器(アコーディオンとギター)を与える。
そしてスパルタ的に二人に音楽を身につけさせる。
人々からはイカレてると噂され、ついに土地代すら払えなくなり、一家は街のボロ家に引っ越して行く。
食べるものがなくなり悲しさに泣く母を見た長男は、弟と一緒に路上で歌いお金を稼ぐ。
そんな兄弟に目をつけたエージェントは、彼らをスカウトし、興行の旅に出るが…。
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某ミュージシャンの方のブログで知った映画。とても絶賛されてたので機会があればレンタルでもと思っていたら、上映している映画館があったのでさっそく観てきました。
公開よりかなり遅れて、しかも選りすぐっての2本立てというところ。本日1日ゆえ2本900円でした(笑)
もう1本は「サン・ジャックへの道」。そっちの感想はのちほど。
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この「フランシスコの2人の息子」は実話だそうです。
ブラジルの人気デュオ、ゼゼ・ジ・カマルゴ&ルシアーノとその家族をモデルにした映画です。(・・・って、ブラジルの音楽は聞いたことないですが)
彼らの少年時代がメインで、
(ちょっとネタバレ部分なので反転で)
↓
(とはいっても、最初にデュオを組んでいた次男は亡くなっちゃって、長男と何番目かの弟が成功するのですが。)
このフランシスコ父さんは自分は音楽の知識だとか才能があるわけじゃないのに、ひたすら聞いていたラジオの影響か、息子たちは自分のような小作人で終らせたくないという意地で、彼らに歌手にという夢を託すのです。
どんな努力もおしまないところがすごいところです。
雄鶏の声と人間の声のしくみを一緒にするとは…(笑)
そんな父のバックアップに応える長男、しっかりしてます。賢そうです。
本当は音楽よりも家でサッカーをして遊んでいたい次男は、最初は嫌々やってましたが、だんだんそれなりにプロの自覚も出てきます。
そんなときに訪れた不幸。
運命ってそういうものなのかなあと思いました。
せっかくその気になった途端に、、、というのが多いですよね。
息子たちの興行デビュー(?)は、フランシスコはただ自分の夢=息子の夢と信じているところがあるから大満足ですよね。
でも母親は割り切れないです。まだほんの子どもですもの。その愛しい子を他人に預ける心境は複雑です。
だからあの結果はつらすぎます。
あの時点でも私はあのエージェントをよく思ってませんでした。責任重大だよね。
それでもそれを乗り越えて成長していけたのは、やはり大家族ならではですよね。
言葉は悪いですが、ピンチヒッターはいるんですよ。
突然(!)大人になってとりあえず成功した長男。
ここからは蛇足じゃないのかなあと思いながら観てましたが、まだここからが紆余曲折ある人生だったんですね。
売れない歌手。でも彼が作った曲を他人が歌って売れてるんだから印税って入らないの?
ブラジルじゃ違うのかな?
またまた苦しい生活を強いられる長男ですが、妻の支えとピンチヒッター(!)のおかげで成功への道となるわけですよ。
そして、ラストの本物のステージ。
普通は鳥肌ものなんでしょうが、「ああ、実物はこういう人達だったのね」くらいかな。
でも苦労してきただけあって、あの大観衆の前に愛する家族とともに立っているのを見るのは涙もの・・・でしょうね?
期待しすぎた分、まあまあだったかな。
悪くはなかったです。あの子役の長男が賢そうでよかったから。
それと、「お父さんについていけば大丈夫」と家族が思っているあの≪父親像≫。強引で無理があるところもあるけど頼れるもの。
最後のラジオ番組へのリクエスト方法。駆け出しミュージシャンの親はあれくらいしなきゃ…?
(パルシネマしんこうえん)
「フランシスコの2人の息子」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
by mam-san
| 2007-11-01 21:53
| 映画(は)