2008年 01月 06日
「ダイイング・アイ」東野圭吾(光文社)
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ある夜、自転車で帰宅途中の女性が交通事故で亡くなった。
それから数年後、バーテンダーの雨村慎介は、仕事を終え、帰ろうとしたところを何者かに襲われる。
警察の調べで、彼を襲った犯人は、彼が過去に起こした事故が原因で亡くなった女性の夫だと分かる。
ところが、慎介は事故の記憶が全くなかった。
その夫は慎介を襲った後、自殺。
彼は、自分が起こした事故のことを詳しく知りたくて周囲に聞いて回り、記憶もところどころ戻り始めるが不可解な事柄が出てくる。
そして慎介の前に謎の美女が現れ…。
1998年に掲載された小説のようですが、今になって新刊として出されました。
図書館で予約していた本が次々と3冊もまとめて回ってきてしまったので、スピードアップしなんと6時間で読了しました(驚)
イッキ読みできるということで、面白いことは面白かったです。「早く結末に辿りつきたい」その一心。
以下、かる~いネタバレ的表現あり。注意。
↓
↓
ただ、「貞子か…?」と思ったのは私だけでしょうかね。(『リング』の)
タイトルの「ダイイング・アイ」が「貞子の呪い」のようで、これはまさしくオカルト小説でした。
ま、当初考えた「マネキンが…」ではなかったのですが、これは怨念以外のなにものでもありません。
怪しい美女に主人公の慎介は骨抜き(!?)にされてしまうのですが、なんで復讐の形がそうなるんでしょう。しかも最後のほうでは「あなたの赤ちゃんを宿す」みたいなことを言ってましたよね。どういう意味があるんでしょう。慎介も感じたように、復讐の方法がズレてるような…。
2時間サスペンスのおきまりごとのように見えました(汗)
でも、怨念話と片づけるより、実はもっと深くてやりきれない交通事故被害者の思いがあるのでしょう。
何の落ち度もなく普通に生活してきた人が、赤の他人の、脇見運転だとか、飲酒運転のせいで、その人生を遮断されてしまうんですよね。
その悔しさ、この小説のように、「目」で晴らすことができたなら…。
ちょっと恐いことですが、そんなふうに思ってしまいます。
読むお話としてはですね、ぞ~~~っとするだけで終らず、どこかでホロッとさせてほしかったです。そしたら「う~ん、やっぱり東野さん!」と絶賛するんですが…。読者のわがまま?
それから数年後、バーテンダーの雨村慎介は、仕事を終え、帰ろうとしたところを何者かに襲われる。
警察の調べで、彼を襲った犯人は、彼が過去に起こした事故が原因で亡くなった女性の夫だと分かる。
ところが、慎介は事故の記憶が全くなかった。
その夫は慎介を襲った後、自殺。
彼は、自分が起こした事故のことを詳しく知りたくて周囲に聞いて回り、記憶もところどころ戻り始めるが不可解な事柄が出てくる。
そして慎介の前に謎の美女が現れ…。
1998年に掲載された小説のようですが、今になって新刊として出されました。
図書館で予約していた本が次々と3冊もまとめて回ってきてしまったので、スピードアップしなんと6時間で読了しました(驚)
イッキ読みできるということで、面白いことは面白かったです。「早く結末に辿りつきたい」その一心。
以下、かる~いネタバレ的表現あり。注意。
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ただ、「貞子か…?」と思ったのは私だけでしょうかね。(『リング』の)
タイトルの「ダイイング・アイ」が「貞子の呪い」のようで、これはまさしくオカルト小説でした。
ま、当初考えた「マネキンが…」ではなかったのですが、これは怨念以外のなにものでもありません。
怪しい美女に主人公の慎介は骨抜き(!?)にされてしまうのですが、なんで復讐の形がそうなるんでしょう。しかも最後のほうでは「あなたの赤ちゃんを宿す」みたいなことを言ってましたよね。どういう意味があるんでしょう。慎介も感じたように、復讐の方法がズレてるような…。
2時間サスペンスのおきまりごとのように見えました(汗)
でも、怨念話と片づけるより、実はもっと深くてやりきれない交通事故被害者の思いがあるのでしょう。
何の落ち度もなく普通に生活してきた人が、赤の他人の、脇見運転だとか、飲酒運転のせいで、その人生を遮断されてしまうんですよね。
その悔しさ、この小説のように、「目」で晴らすことができたなら…。
ちょっと恐いことですが、そんなふうに思ってしまいます。
読むお話としてはですね、ぞ~~~っとするだけで終らず、どこかでホロッとさせてほしかったです。そしたら「う~ん、やっぱり東野さん!」と絶賛するんですが…。読者のわがまま?
by mam-san
| 2008-01-06 11:39
| 東野圭吾