2008年 05月 29日
「ボーナス・トラック」越谷オサム(新潮社)
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ハンバーガーショップに勤める草野は、マイカーで帰宅途中、轢き逃げ事故に遭遇する。
雨の中、道路に横たわる被害者を助けようとするが、時すでに遅し、撥ねられた人は即死していた。
その被害者である大学生の亮太は、なぜか幽霊となって草野の前に現れる。
そして、忙しさのあまり仕事オンリーで生真面目な草野と、悲壮感の全くないお調子者の幽霊亮太との奇妙な共同生活が始まった。
亮太は草野以外の人には見えない。
草野にくっついてバーガーショップに行った亮太だが、そこでバイトの可愛い女子高生に恋をしたり、ガタイのいいバイト店員と知り合ったり、生きているときと変わらぬひょうひょうとした日々を送るのだった…。
心温まるファンタジー小説、・・・・というか、心も温まりますが、とにかく面白いです。
ポンポンと会話のテンポがよく、草野たちとの何気ない日々がとにかく面白い。
普通ありえないですもんね。幽霊と共に生活するのって。
食事のときとか「へえ、こういうふうになるんだ…」とか。
ただ面白いだけじゃなくて、「黄泉がえり」風にホロッとするところもあり、轢き逃げ犯を捜すところとか、ほかの幽霊が出てくるところとか、いろんなエピソードがあり退屈しません。
そして何より、亮太くんを筆頭に、キャラが皆いいですね。
下っ端社員の草野さん、バイト店員の南くん、その妹しょうちゃん、首コキコキちゃん。
草野さんが勤めるバーガーショップがメイン舞台ですが、「お店の内側はこうなんだ~」というのも興味深かったです。バイト生が多いお店ですから「ふむふむ…」と読む人も多いでしょうね。
タイトルのボーナス・トラックというのは、アルバムの最後におまけとしてついている曲のことですね。CD買ってこれがあると「ラッキー!」って思いますよね。
亮太くんが草野さんたちと過ごしている時間はまさにボーナス・トラックなんです。
こういう時間があれば遣り残したこと出来るかな~?
雨の中、道路に横たわる被害者を助けようとするが、時すでに遅し、撥ねられた人は即死していた。
その被害者である大学生の亮太は、なぜか幽霊となって草野の前に現れる。
そして、忙しさのあまり仕事オンリーで生真面目な草野と、悲壮感の全くないお調子者の幽霊亮太との奇妙な共同生活が始まった。
亮太は草野以外の人には見えない。
草野にくっついてバーガーショップに行った亮太だが、そこでバイトの可愛い女子高生に恋をしたり、ガタイのいいバイト店員と知り合ったり、生きているときと変わらぬひょうひょうとした日々を送るのだった…。
心温まるファンタジー小説、・・・・というか、心も温まりますが、とにかく面白いです。
ポンポンと会話のテンポがよく、草野たちとの何気ない日々がとにかく面白い。
普通ありえないですもんね。幽霊と共に生活するのって。
食事のときとか「へえ、こういうふうになるんだ…」とか。
ただ面白いだけじゃなくて、「黄泉がえり」風にホロッとするところもあり、轢き逃げ犯を捜すところとか、ほかの幽霊が出てくるところとか、いろんなエピソードがあり退屈しません。
そして何より、亮太くんを筆頭に、キャラが皆いいですね。
下っ端社員の草野さん、バイト店員の南くん、その妹しょうちゃん、首コキコキちゃん。
草野さんが勤めるバーガーショップがメイン舞台ですが、「お店の内側はこうなんだ~」というのも興味深かったです。バイト生が多いお店ですから「ふむふむ…」と読む人も多いでしょうね。
タイトルのボーナス・トラックというのは、アルバムの最後におまけとしてついている曲のことですね。CD買ってこれがあると「ラッキー!」って思いますよね。
亮太くんが草野さんたちと過ごしている時間はまさにボーナス・トラックなんです。
こういう時間があれば遣り残したこと出来るかな~?
by mam-san
| 2008-05-29 21:34
| (か行の作家・他)