2008年 09月 30日
「めぐり会い」岸田るり子(徳間書店)
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年の離れた夫と見合い結婚した華美だが、夫には結婚前から続いている女がいた。
夫に愛されないみじめな日々を過ごす華美。
ある日、気分を紛らすため訪れた花苑で、間違えて他人のデジカメを持ち帰ってしまう。
そこには14.5歳の神秘的な少年と、彼が作ったであろう詩が写っていた。
何かがはじけるように少年に魅了された華美は、彼の10年後を想像し恋をする。
画像から少年の住む街をつきとめるが…。
華美のパートと、24歳になったその少年のパートが交互に描かれています。
華美の少年に対する恋心はどうも現実的ではないのですが、夫との愛のない生活を思えば、そういう感情のある暮らしに浸るのもありかなと…。
彼女の結婚は、今時こんな家柄重視のバカな結婚があるのかと思うほど呆れるものです。
いくら最初に愛はなくても「情」さえあれば、そこそこやっていけるものですが、それもないような夫婦のようです。「冬彦さん」ほどの狂気はないものの、それに近いものはあるかも。
一方、少年は、こちらも恵まれない運命の持ち主です。
複雑な家庭環境。バンドとして一旦成功したものの、ある事件により心を病んでしまいます。
彼はもちろん華美のことを知りません。
なにせ、時空間のすれ違いですから(!?)
最後まで2つのパートは交差しません。
ところが、運命なんです。
あれ? そういうこと? なんとまあ、簡単なことで。
最後はきれいに終りましたが、あとくされなく離婚できたのでしたっけ?あれだけごちゃごちゃになってたことが≪めぐり会い≫によって流れたのでしょうか…?
夫に愛されないみじめな日々を過ごす華美。
ある日、気分を紛らすため訪れた花苑で、間違えて他人のデジカメを持ち帰ってしまう。
そこには14.5歳の神秘的な少年と、彼が作ったであろう詩が写っていた。
何かがはじけるように少年に魅了された華美は、彼の10年後を想像し恋をする。
画像から少年の住む街をつきとめるが…。
華美のパートと、24歳になったその少年のパートが交互に描かれています。
華美の少年に対する恋心はどうも現実的ではないのですが、夫との愛のない生活を思えば、そういう感情のある暮らしに浸るのもありかなと…。
彼女の結婚は、今時こんな家柄重視のバカな結婚があるのかと思うほど呆れるものです。
いくら最初に愛はなくても「情」さえあれば、そこそこやっていけるものですが、それもないような夫婦のようです。「冬彦さん」ほどの狂気はないものの、それに近いものはあるかも。
一方、少年は、こちらも恵まれない運命の持ち主です。
複雑な家庭環境。バンドとして一旦成功したものの、ある事件により心を病んでしまいます。
彼はもちろん華美のことを知りません。
なにせ、時空間のすれ違いですから(!?)
最後まで2つのパートは交差しません。
ところが、運命なんです。
あれ? そういうこと? なんとまあ、簡単なことで。
最後はきれいに終りましたが、あとくされなく離婚できたのでしたっけ?あれだけごちゃごちゃになってたことが≪めぐり会い≫によって流れたのでしょうか…?
by mam-san
| 2008-09-30 16:14
| (か行の作家・他)