2008年 12月 12日
「イニシエーション・ラブ」乾くるみ(文春文庫)
|
僕は代打で出席した合コンで、マユに一目惚れした。
無口でさえない男だけど、マユは僕のことを好いてるみたい。
人生初めてのデート、初めてのキス、そして初めての…。
こんなにも甘い恋に落ちたところなのに、僕は就職した途端東京に出向することになった。
静岡に残るマユとの遠距離恋愛。
この恋はうまくいくのか・・・?
本屋さんやネットの評判で、「最後から二行目でびっくり!」とかなんとかあるからずっと気になっていた本です。
ちょうど読む本がなくなったので、本屋さんで平積みされていた文庫本を買いました。
単行本では2004年に出ていたようですが、全く振り向きもしませんでした。
さて、読みましたよ。
まあ最初は、若い二人が出会って、お互いにちょっと気になって、電話をかけるまでの勇気や、やっとデートにこぎつけた様子や、ドキドキの初体験とか、誰もがみ~んな通ってきた「道」みたいなお話でしたね。
最近の若者(笑)はこんなふうじゃないのかな。もっとクール?
で、「最後から二行目で…」とかいうふうに、まるでミステリーのような触れ込みだから、安心して読んじゃいかん、どこかに伏線が…とか、ずっと構えながら読んでました。
ところが、この「僕」が社会人になってからというもの、どうも雲行きが怪しくなって…。
さあ、そろそろなんかくるぞ~、とかまたまた構えて。
・・・と、いよいよトドノツマリまで来て、最後から二行目ですよ。
「あん?」
でした。
その数行前からなんか違和感はありましたが、ほんとに「あん?」でした。
まんまと、また最初のほうから確認作業に入りましたよ。
図書館で借りた本じゃなくてよかった。最後を知った上でもうちょっとじっくり読みたくなりましたもん。
で、ネタバレ感想を少し。
僕こと夕樹くんと付き合いだしたマユちゃんて、最初の合コンのときや海のときは、ほんとに素朴で飾らない女の子だったのに、だんだんなんか強引になってきて、いやあ、この子、リードする子だよなあって思ってたんですよ。
だって、「夕樹」なのに「たっくん」てむちゃくちゃ無理があるし、私と付き合うならもうちょっと恥ずかしくない格好して、みたいな注文つけるし。
あまりよく思わなかったんですよね。
就職してからのたっくんもすごく高飛車になったし…。
ああ、以前はモテナイ君だった子でも可愛い女の子と付き合えるようになってから天狗になっちゃったのかなあ、なんて。
天は二物を与えず、のままのほうがよかったんじゃない?とか。
そしたら小悪魔的な女の子も登場したし、こりゃだめだ~、破局は免れない、と思いました。
…したら、そういうことだったんですね。
読むほうが勝手に二人の恋物語を作ってました。
そうよね、どうも違和感あったもの。
でもほんとに最後までわかりませんでした。
JRとか国鉄とか細かいとこに気付かなかったし。
初めてのとき、マユちゃんもウブだからあんなに「痛い」って連呼してたのかと思ったら…、
よく分からないけどそういう後だったから後遺症で痛い?
そんならあんときたっくんのぎこちなさをどう思ってたのかしら。
大切に扱ってくれるのがうれしかったのかな。
とにかく、たくさん思うことある一冊です。
「年表」みたいに並べたらすっきりするかな・・・と思ってたらそういうブログがありました。
おそれいりました。とても参考になりました。
(リンクで紹介してませんが、興味のある方は謎解きで検索してみてください)
無口でさえない男だけど、マユは僕のことを好いてるみたい。
人生初めてのデート、初めてのキス、そして初めての…。
こんなにも甘い恋に落ちたところなのに、僕は就職した途端東京に出向することになった。
静岡に残るマユとの遠距離恋愛。
この恋はうまくいくのか・・・?
本屋さんやネットの評判で、「最後から二行目でびっくり!」とかなんとかあるからずっと気になっていた本です。
ちょうど読む本がなくなったので、本屋さんで平積みされていた文庫本を買いました。
単行本では2004年に出ていたようですが、全く振り向きもしませんでした。
さて、読みましたよ。
まあ最初は、若い二人が出会って、お互いにちょっと気になって、電話をかけるまでの勇気や、やっとデートにこぎつけた様子や、ドキドキの初体験とか、誰もがみ~んな通ってきた「道」みたいなお話でしたね。
最近の若者(笑)はこんなふうじゃないのかな。もっとクール?
で、「最後から二行目で…」とかいうふうに、まるでミステリーのような触れ込みだから、安心して読んじゃいかん、どこかに伏線が…とか、ずっと構えながら読んでました。
ところが、この「僕」が社会人になってからというもの、どうも雲行きが怪しくなって…。
さあ、そろそろなんかくるぞ~、とかまたまた構えて。
・・・と、いよいよトドノツマリまで来て、最後から二行目ですよ。
「あん?」
でした。
その数行前からなんか違和感はありましたが、ほんとに「あん?」でした。
まんまと、また最初のほうから確認作業に入りましたよ。
図書館で借りた本じゃなくてよかった。最後を知った上でもうちょっとじっくり読みたくなりましたもん。
で、ネタバレ感想を少し。
僕こと夕樹くんと付き合いだしたマユちゃんて、最初の合コンのときや海のときは、ほんとに素朴で飾らない女の子だったのに、だんだんなんか強引になってきて、いやあ、この子、リードする子だよなあって思ってたんですよ。
だって、「夕樹」なのに「たっくん」てむちゃくちゃ無理があるし、私と付き合うならもうちょっと恥ずかしくない格好して、みたいな注文つけるし。
あまりよく思わなかったんですよね。
就職してからのたっくんもすごく高飛車になったし…。
ああ、以前はモテナイ君だった子でも可愛い女の子と付き合えるようになってから天狗になっちゃったのかなあ、なんて。
天は二物を与えず、のままのほうがよかったんじゃない?とか。
そしたら小悪魔的な女の子も登場したし、こりゃだめだ~、破局は免れない、と思いました。
…したら、そういうことだったんですね。
読むほうが勝手に二人の恋物語を作ってました。
そうよね、どうも違和感あったもの。
でもほんとに最後までわかりませんでした。
JRとか国鉄とか細かいとこに気付かなかったし。
初めてのとき、マユちゃんもウブだからあんなに「痛い」って連呼してたのかと思ったら…、
よく分からないけどそういう後だったから後遺症で痛い?
そんならあんときたっくんのぎこちなさをどう思ってたのかしら。
大切に扱ってくれるのがうれしかったのかな。
とにかく、たくさん思うことある一冊です。
「年表」みたいに並べたらすっきりするかな・・・と思ってたらそういうブログがありました。
おそれいりました。とても参考になりました。
(リンクで紹介してませんが、興味のある方は謎解きで検索してみてください)
by mam-san
| 2008-12-12 17:01
| (あ行の作家・他)