2009年 04月 10日
「オレたち花のバブル組」池井戸潤(文藝春秋)
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巨額の損失を出した老舗ホテルの建て直しを命じられた半沢は、損失の原因を突きつめ、ホテル社長と新体制の策を練る。ところがその矢先、金融庁の検査が入り、半沢は金融庁や、行内上層部ともやりあうことになる。
一方、中堅電機メーカーへ出向していた近藤は、社長と経理課長のいじめにも屈せず、資金繰りの厳しいこの会社が銀行の融資を受けられるよう奔走していた。
半沢や近藤ら、バブル期入行組が、銀行員の名にかけて、自らの使命を全うする…。
最初こそ、会社と銀行の関係だとか、役職、誰と誰がどっちの方でとか、ややこしくて右往左往しましたが、読み進めるうちにどんどん面白くなっていきました。
銀行内外の敵を、あれよあれよと投げ倒していく半沢は小気味よかったです。
やられたら倍返しですか?
こんなに誰にでもズケズケ言いたいことを言うサラリーマンていないでしょうね。
ま、それは有言実行で、ちゃんと自分で動いて自分の頭で考えているからこそ、最初はカラ元気であったとしても、動くうちに実際に身についてくるんでしょう。
でも半沢は頭の回転が早いです。瞬時に物事を判断できる人こそ出来る人ですね。
それにしても、良いことも悪いことも「人脈」ですね。
人脈を使って、悪の連鎖を引き起こし、その悪を退治するには「人脈」が隠し玉になったりする。
痛快でした。
さて、向かうもの敵なしの半沢ですが、ただ一人口に出して言い返せないのが、奥さん。
花さん、ダンナが神経すり減らして仕事しるのにいい気なもんだわ~って思ってましたけど、
金融庁を相手にしたときの彼女はなかなかでしたね。
ある意味似た者夫婦。もしかしたら「無知」ほど怖いもの知らず?
夫の仕事(内容)をよーく理解している奥さんはすごいと思うけど、知らないほうが、家に帰れば仕事を忘れられるしかえっていい面もあるかもしれませんね。
なんだかんだ言って、釣り合いのとれた夫婦かも。
前作『オレたちバブル入行組』が未読なので借りようかしら。
一方、中堅電機メーカーへ出向していた近藤は、社長と経理課長のいじめにも屈せず、資金繰りの厳しいこの会社が銀行の融資を受けられるよう奔走していた。
半沢や近藤ら、バブル期入行組が、銀行員の名にかけて、自らの使命を全うする…。
最初こそ、会社と銀行の関係だとか、役職、誰と誰がどっちの方でとか、ややこしくて右往左往しましたが、読み進めるうちにどんどん面白くなっていきました。
銀行内外の敵を、あれよあれよと投げ倒していく半沢は小気味よかったです。
やられたら倍返しですか?
こんなに誰にでもズケズケ言いたいことを言うサラリーマンていないでしょうね。
ま、それは有言実行で、ちゃんと自分で動いて自分の頭で考えているからこそ、最初はカラ元気であったとしても、動くうちに実際に身についてくるんでしょう。
でも半沢は頭の回転が早いです。瞬時に物事を判断できる人こそ出来る人ですね。
それにしても、良いことも悪いことも「人脈」ですね。
人脈を使って、悪の連鎖を引き起こし、その悪を退治するには「人脈」が隠し玉になったりする。
痛快でした。
さて、向かうもの敵なしの半沢ですが、ただ一人口に出して言い返せないのが、奥さん。
花さん、ダンナが神経すり減らして仕事しるのにいい気なもんだわ~って思ってましたけど、
金融庁を相手にしたときの彼女はなかなかでしたね。
ある意味似た者夫婦。もしかしたら「無知」ほど怖いもの知らず?
夫の仕事(内容)をよーく理解している奥さんはすごいと思うけど、知らないほうが、家に帰れば仕事を忘れられるしかえっていい面もあるかもしれませんね。
なんだかんだ言って、釣り合いのとれた夫婦かも。
前作『オレたちバブル入行組』が未読なので借りようかしら。
by mam-san
| 2009-04-10 14:04
| (あ行の作家・他)