2009年 04月 16日
「オレたちバブル入行組」池井戸潤(文藝春秋)
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バブル期、企業の青田買いが横行する時代、大学生の半沢は難関突破し大手都市銀行に入行した。
時を経てバブルも弾け、彼は大阪西支店で融資課長となっていた。…が、そこで今、彼は最大のピンチを迎えようとしていた。
支店長のゴリ押しで融資の承認を取り付けた会社が倒産したのだ。
なのに、支店長はじめ人事部までが半沢に責任を押し付けようと躍起になる。
自分に非があるなら認めるが、全てを半沢になすりつけようとするやり方に「やってやろうじゃないか!」と強気の姿勢に出る。汚名返上には債権回収しかないと判断した半沢は、倒産した会社の社長を追う…。
順序が逆になりましたが、『オレたち花のバブル組』に続いて読みました。
かえって逆になったほうが、同期入行組がどういう性格の持ち主かも認識していたし、ある意味分かりやすかった面もあります。
『~花の~』に比べ、最初から闘争本能むき出しではなく、まだ言い返せないごくごく普通の銀行員半沢でした。ほんの少しの間ですが…。
「なんでやねん!」がむくむく表れ始めてからは、「覚えとけよ!」がむくむく出てきて、あとはおきまりの「やり返す」でした。
半沢に負けず劣らず、竹下はんも凄腕。バリバリの探偵じゃないですか!
彼と手を組んだからこそ出来た「オトシマエ」ですね。
さて、悪役の社長と〇〇(一応伏字)ですが、社長はとことん踏みつけてよろしいが、
〇〇はなんかねー、すごくズルイ奴で、『~花の~』でもそういう奴がいて退治しましたが、今回はあれね、家族が出てきたら違う意味でずるいわ。悪いことしても彼にも守るべき家族がいるんやもんねー、と少々の情けをかけてしまうもの。
そうよねー、世の中でいろんなあくどい仕事をしてる人がいるけど、彼らも家族の前では普通のお父さんなんだよねー、とか。
でも、半沢は彼なりにきっちりオトシマエをつけてすっきりさせました。
そうそう、彼がなぜこの銀行に就職したかが明かされましたが、驚きました。
それは面接では言えませんよね。
時を経てバブルも弾け、彼は大阪西支店で融資課長となっていた。…が、そこで今、彼は最大のピンチを迎えようとしていた。
支店長のゴリ押しで融資の承認を取り付けた会社が倒産したのだ。
なのに、支店長はじめ人事部までが半沢に責任を押し付けようと躍起になる。
自分に非があるなら認めるが、全てを半沢になすりつけようとするやり方に「やってやろうじゃないか!」と強気の姿勢に出る。汚名返上には債権回収しかないと判断した半沢は、倒産した会社の社長を追う…。
順序が逆になりましたが、『オレたち花のバブル組』に続いて読みました。
かえって逆になったほうが、同期入行組がどういう性格の持ち主かも認識していたし、ある意味分かりやすかった面もあります。
『~花の~』に比べ、最初から闘争本能むき出しではなく、まだ言い返せないごくごく普通の銀行員半沢でした。ほんの少しの間ですが…。
「なんでやねん!」がむくむく表れ始めてからは、「覚えとけよ!」がむくむく出てきて、あとはおきまりの「やり返す」でした。
半沢に負けず劣らず、竹下はんも凄腕。バリバリの探偵じゃないですか!
彼と手を組んだからこそ出来た「オトシマエ」ですね。
さて、悪役の社長と〇〇(一応伏字)ですが、社長はとことん踏みつけてよろしいが、
〇〇はなんかねー、すごくズルイ奴で、『~花の~』でもそういう奴がいて退治しましたが、今回はあれね、家族が出てきたら違う意味でずるいわ。悪いことしても彼にも守るべき家族がいるんやもんねー、と少々の情けをかけてしまうもの。
そうよねー、世の中でいろんなあくどい仕事をしてる人がいるけど、彼らも家族の前では普通のお父さんなんだよねー、とか。
でも、半沢は彼なりにきっちりオトシマエをつけてすっきりさせました。
そうそう、彼がなぜこの銀行に就職したかが明かされましたが、驚きました。
それは面接では言えませんよね。
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by mam-san
| 2009-04-16 16:05
| (あ行の作家・他)