2009年 05月 12日
いとしい人(2007年アメリカ)
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ヘレン・ハントの監督デビュー作品、だそうです。
エイプリル(ヘレン・ハント)は、39歳の小学校教師。年下の同僚教師ベン(マシュー・ブロデリック)と結婚するが、母親からは「子供はまだか?」とせっつかれ「養子をもらえば?」と言われる日々。
それに辟易したベンは突然別れを告げ出て行く。
母親が他界した後、実の母と名乗る女性が現れる。エイプリルは幼い頃から養女として育てられていたのだった。実の母は有名なテレビタレントのバーニス(ベット・ミドラー)。信じていいのか、またなぜ捨てたのかと混乱するエイプリル。
さらに、彼女は生徒の父親フランク(コリン・ファース)となんとなくいい仲になるが、時期がいいのか悪いのか妊娠が発覚する…。
アラフォー女性が出産に賭けるお話……のようですが、いやもっと掘り下げて、「私のしあわせって一体何?」と問う自分探しの物語です。
世間の幸せの基準がどうあれ、自分にとって一番心地いいカタチならそれでいいじゃない?――と。
新しい恋を始めた途端に、それまでさんざん「できない」と悩んでいた元亭主との間にできた子を妊娠!というのはよくあるパターン。
こういうことってものすごくシビアな問題だけど、ベット・ミドラー扮するママがカラカラと立ち回り、エイプリルの不安な心をうまーくバックアップしてくれてます。
いろいろ事情があって彼女を育てられなかったにせよ、いいママだと思います。
そして、新しい恋のお相手のフランク。彼は女房に逃げられ、残された子供たちの面倒を一人でみてます。いいパパです。でも女性に惚れっぽいみたい。
別れた亭主のベンはいつまでも子供っぽいと揶揄されてましたが、このフランクも人格的には大人だけど、イライラしたときは感情を鎮めるため歩き回るって、なんかこれも幼い。
所詮男は子供なのか?
そんなフランクの子供たちと寝ている光景は心地良さそう♪
この心地良さイコール幸せの風景なのかな~?
そしてそして、ラストは、 「世界は一つ、人類みな兄弟」 的な…。
フランクとチャレンジしてほしかったなあ…
と、まああったかいお話でしたが、
私はなんかねぇ~
ヘレン・ハントがあまりにも老けて見えて…。
39歳のアラフォーというよりアラフィフくらいに見えるの。
だから色気を感じないし、むしろベット・ミドラーのほうが艶々してて親子には見えないの。
構想に10年かかったそうだから、その間年取っちゃったのね(^^;
(シネ・リーブル神戸)
by mam-san
| 2009-05-12 15:40
| 映画(タイトルあ行)