2009年 08月 05日
不灯港(2009年日本)
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不登校・・・ではありません。
38歳の独身男、万造。死んだ父のあとを継いで漁師をしています。
毎日黙々と仕事をし、スーパーに寄って買い物をし、ちゃちゃっと男料理で夕飯をすまし、ジャージからGパンに履き替え、赤いバラの花を服に挿して、バーでひと息・・・。
といえば、聞こえのいい独身貴族のようですが、もうちょっと哀愁が漂うというか・・・、昭和のかほりのする生活です。
そんな寡黙な男・万造もほかの独身漁師仲間と同じく、嫁がほしくてたまらないのです。
役場(漁連?)が主催する婚活パーティーに、バリバリリキを入れて出席します。
自己紹介のビデオでは「ごつごつした手ですが、あなたのことを精一杯抱きしめます。愛します!」みたいな赤面するような言葉を語り、
女を秒殺できそうな流行の服に身を包み(これは、完全に店長に騙されている・・・)、
波止場のジョーみたいな雰囲気で(???)臨みますが、撃沈。
だって、そのビデオにはあっと驚くものが映っていたから。
後日、万造の家にある訳ありの女と男の子が現れます。
優しい万造は彼女たちを家に住まわせることにします。下心もあったかな~
「ひとりで食う晩飯はどんな味付けをしたってまずいんだ。一緒に食えるのは最高の調味料だ」
な~んて、こそばくなるような言葉をさらりと言ってのけます。
女も万造の純朴な優しさに惹かれたのか、まるで夫婦のように暮らし始めます。
夢にまで見た「結婚生活」、万造は彼女たちのために尚いっそう真面目に働きます。
ハンドメイドのスカーフだって作っちゃいます。(独身が長いと何でもこなせるようになるのね・・・)
子どもとも仲良くなって、本当のパパみたいです。
でも、あの男の子って、彼女の子?前の男の子ども?
そのうち、万造は、彼女が他の漁師と仲良くしているのを見ると嫉妬するようになります。
完全に惚れたね。
そんな万造に、彼女は「あら、困ったわね・・・」みたいな表情をします。
質素な生活をしていた万造ですが、3人分の生活費となればちょっとキツくなってきます。
そこで彼女は食堂で働くことにします。
この女、働けるの?みたいな人ですけど・・・。
はい、ここからが「ほらね・・・」という展開ですが、万造の性格上なのか、この映画の味なのか、
さして大事件にはならず淡々とラストへと向かいます。
見ているほうは、「万造、ちょっと早まるんじゃないわよ」と忠告してあげたくなるんですが。
でも、まあいろいろあったものの、漁師を続けているし、ある意味、最後はほっこりするんですけどね。
この映画の変わったところは、なんかわざと(?)棒読みみたいな台詞回しで、最初はなんだか違和感あったのですが、それが徐々に素朴なというか、こういう漁村だからそんな口調があうみたいな感じになりました。
また、そんな口調だからこそ、万造の赤面するような愛の言葉の数々が強烈な印象となって残ります。
万造って、闘争心のないクマみたいで、家事全般は器用なんだけど、人を疑うことを知らなくて、世渡りは不器用そう。
きっと、真剣に付き合えば絶対に幸せにしれくれる男だと思う・・・。
でもなあ~、初顔合わせでパスされる部類だものね・・・
難しい。
そんな万造のキャラのせいか、地味だけどとっても味わい深い映画でした。
(シネ・リーブル梅田)
あの髪飾りですけど、なんでお魚さんの胃袋に?
サーファーにくっついて行ったから(たぶん)、彼女もサーフィンしてて、素人だから溺れて?
お魚に食べられちゃった?
んなわけないでしょ・・・。
そうそう、キャストの中に竹本孝之ってあったんですけど、あのおっとこ前の俳優さんですよね。
かつて「陽だまり良好」とか、昼おびのドラマとかに出ていて、「かっこいいなあ~」と見てました。
で、どの役だったのかな?気づかなかったわ。バーでナンパしたり、万造におにぎりを捨てられた人?
38歳の独身男、万造。死んだ父のあとを継いで漁師をしています。
毎日黙々と仕事をし、スーパーに寄って買い物をし、ちゃちゃっと男料理で夕飯をすまし、ジャージからGパンに履き替え、赤いバラの花を服に挿して、バーでひと息・・・。
といえば、聞こえのいい独身貴族のようですが、もうちょっと哀愁が漂うというか・・・、昭和のかほりのする生活です。
そんな寡黙な男・万造もほかの独身漁師仲間と同じく、嫁がほしくてたまらないのです。
役場(漁連?)が主催する婚活パーティーに、バリバリリキを入れて出席します。
自己紹介のビデオでは「ごつごつした手ですが、あなたのことを精一杯抱きしめます。愛します!」みたいな赤面するような言葉を語り、
女を秒殺できそうな流行の服に身を包み(これは、完全に店長に騙されている・・・)、
波止場のジョーみたいな雰囲気で(???)臨みますが、撃沈。
だって、そのビデオにはあっと驚くものが映っていたから。
後日、万造の家にある訳ありの女と男の子が現れます。
優しい万造は彼女たちを家に住まわせることにします。下心もあったかな~
「ひとりで食う晩飯はどんな味付けをしたってまずいんだ。一緒に食えるのは最高の調味料だ」
な~んて、こそばくなるような言葉をさらりと言ってのけます。
女も万造の純朴な優しさに惹かれたのか、まるで夫婦のように暮らし始めます。
夢にまで見た「結婚生活」、万造は彼女たちのために尚いっそう真面目に働きます。
ハンドメイドのスカーフだって作っちゃいます。(独身が長いと何でもこなせるようになるのね・・・)
子どもとも仲良くなって、本当のパパみたいです。
でも、あの男の子って、彼女の子?前の男の子ども?
そのうち、万造は、彼女が他の漁師と仲良くしているのを見ると嫉妬するようになります。
完全に惚れたね。
そんな万造に、彼女は「あら、困ったわね・・・」みたいな表情をします。
質素な生活をしていた万造ですが、3人分の生活費となればちょっとキツくなってきます。
そこで彼女は食堂で働くことにします。
この女、働けるの?みたいな人ですけど・・・。
はい、ここからが「ほらね・・・」という展開ですが、万造の性格上なのか、この映画の味なのか、
さして大事件にはならず淡々とラストへと向かいます。
見ているほうは、「万造、ちょっと早まるんじゃないわよ」と忠告してあげたくなるんですが。
でも、まあいろいろあったものの、漁師を続けているし、ある意味、最後はほっこりするんですけどね。
この映画の変わったところは、なんかわざと(?)棒読みみたいな台詞回しで、最初はなんだか違和感あったのですが、それが徐々に素朴なというか、こういう漁村だからそんな口調があうみたいな感じになりました。
また、そんな口調だからこそ、万造の赤面するような愛の言葉の数々が強烈な印象となって残ります。
万造って、闘争心のないクマみたいで、家事全般は器用なんだけど、人を疑うことを知らなくて、世渡りは不器用そう。
きっと、真剣に付き合えば絶対に幸せにしれくれる男だと思う・・・。
でもなあ~、初顔合わせでパスされる部類だものね・・・
難しい。
そんな万造のキャラのせいか、地味だけどとっても味わい深い映画でした。
(シネ・リーブル梅田)
あの髪飾りですけど、なんでお魚さんの胃袋に?
サーファーにくっついて行ったから(たぶん)、彼女もサーフィンしてて、素人だから溺れて?
お魚に食べられちゃった?
んなわけないでしょ・・・。
そうそう、キャストの中に竹本孝之ってあったんですけど、あのおっとこ前の俳優さんですよね。
かつて「陽だまり良好」とか、昼おびのドラマとかに出ていて、「かっこいいなあ~」と見てました。
で、どの役だったのかな?気づかなかったわ。バーでナンパしたり、万造におにぎりを捨てられた人?
by mam-san
| 2009-08-05 17:01
| 映画(は)