2009年 08月 06日
「ダッシュ!」五十嵐貴久(ポプラ社)
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ぼくことイノケンは陸上部、ちょっとイケメンなリョーイチ、気が弱く腰のひくいわび助、デブで鉄道オタクのメタボンは、ともに高校2年生。
このデコボコなぼくたちを固く結びつけているのが、一こ先輩のねーさんの存在だ。
ねーさんは美人でかっこよくてキップがよくて陸上部のエース。これだけ完璧なねーさんに好意を持たないわけがない。
ぼくたちはそんなねーさんの忠実な子分。ねーさんのためなら、たとえ火の中水の中・・・。
そんなねーさんに、ある日運命の神様が最大級の試練を与えた。
それでも弱音を吐かず、明るく振舞うねーさん。
ぼくたちはいつもねーさんのそばにいて、力の限りを尽くすだけ。
でも、ぼくたちだけではどうにもならないこともある。
ねーさんのたった一つの願い、それを叶えるため、ぼくたちは命を賭けることに・・・!?
世にも健気な物語。
ストレートで、青春真っ只中、爆走小説です。
いや、ほんとに爆走(暴走?)します!?
このねーさんに思いがけない運命が待ち受けているのですが、普通ならそのことにどう立ち向かい、イノケンたちがどう支えるかというホロッとしたお話になると思います。
けどちょっと違います。
そんなにクドくなりません。
それは、イノケンの視点で描かれているからでしょうか。
ねーさんの複雑な胸中とか、その後のねーさんについては、あくまでもイノケンの目を通してなので、クドくないのです。
でもだからこそ、その気持ちが分かる。
ただ、終盤の「ダッシュ!」にはアツくなりました。
「ダッシュ」というのは、陸上の練習のひとつで、スタートダッシュを繰り返し何本もやるやつですね。
それがあの場面で「ダッシュ!!」なのですよ。
このあたりは感動的な映像が浮かんできますね。
そしてもうひとつ、彼らはスリル満点の冒険をやらかしてしまいます。
それがもう一歩間違えれば・・・、でハラハラドキドキ。良い子はマネしないようにしましょう・・・。
クドくならないようにさら~と流すところはさら~で、ギュッと刺激も入れて、
強弱があってなかなか面白かったです。
お子たちも夏休みの1冊にいかが?
このデコボコなぼくたちを固く結びつけているのが、一こ先輩のねーさんの存在だ。
ねーさんは美人でかっこよくてキップがよくて陸上部のエース。これだけ完璧なねーさんに好意を持たないわけがない。
ぼくたちはそんなねーさんの忠実な子分。ねーさんのためなら、たとえ火の中水の中・・・。
そんなねーさんに、ある日運命の神様が最大級の試練を与えた。
それでも弱音を吐かず、明るく振舞うねーさん。
ぼくたちはいつもねーさんのそばにいて、力の限りを尽くすだけ。
でも、ぼくたちだけではどうにもならないこともある。
ねーさんのたった一つの願い、それを叶えるため、ぼくたちは命を賭けることに・・・!?
世にも健気な物語。
ストレートで、青春真っ只中、爆走小説です。
いや、ほんとに爆走(暴走?)します!?
このねーさんに思いがけない運命が待ち受けているのですが、普通ならそのことにどう立ち向かい、イノケンたちがどう支えるかというホロッとしたお話になると思います。
けどちょっと違います。
そんなにクドくなりません。
それは、イノケンの視点で描かれているからでしょうか。
ねーさんの複雑な胸中とか、その後のねーさんについては、あくまでもイノケンの目を通してなので、クドくないのです。
でもだからこそ、その気持ちが分かる。
ただ、終盤の「ダッシュ!」にはアツくなりました。
「ダッシュ」というのは、陸上の練習のひとつで、スタートダッシュを繰り返し何本もやるやつですね。
それがあの場面で「ダッシュ!!」なのですよ。
このあたりは感動的な映像が浮かんできますね。
そしてもうひとつ、彼らはスリル満点の冒険をやらかしてしまいます。
それがもう一歩間違えれば・・・、でハラハラドキドキ。良い子はマネしないようにしましょう・・・。
クドくならないようにさら~と流すところはさら~で、ギュッと刺激も入れて、
強弱があってなかなか面白かったです。
お子たちも夏休みの1冊にいかが?
by mam-san
| 2009-08-06 17:47
| 五十嵐貴久