2010年 01月 06日
「埋み火」日明恩(講談社)
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(うずみび) 老人世帯で連続する失火による火災。住人は、“不運な偶然が重なって”焼死。赤羽台出張所の若手消防士、大山雄大は出火原因に疑問を持ちはじめていた。「…これは、放火自殺なのか…?」閉塞した世の中を雄大が救う。
前回の「鎮火報」に続く雄大のお話。
今回は家族の絆、かな。
誰にも必要とされない老人たちの悲劇と、親の真意を知ってしまい自分の存在に疑問を持った少年の悲劇を、(人から見れば十分熱血な)雄大がそれなりに解決していきます。
そして雄大自身の親子関係もチラッと変化します。
相変わらず、雄大の「心のツッコミ」は健在で、ついつい「こんなときにそんなツッコミ入れる暇あるのかよ~」ですが~
今回はところどころに名言がありました。
「誰かの『じゃなきゃいけない』は、俺にはそいつの『だと良いな』でしかない」
「ただ困ったことに、自分の『じゃなきゃいけない』を他人に押しつける奴のほとんどが、自分が正しいと信じている・・・」
「親がいないと子供は産まれない。でも子供がいなきゃ、親にはなれないのよ・・・」
あと、面白かった言い回しは、
耳にタコどころか海の仲間たちが全部集合するほど聞き慣れた説教・・・
うまい!
で、前回にちょっと気になった漆黒の中年王子・守の行く末。
ときどき思い出したように思わせぶりな雄大の台詞があって出し惜しみもいいとこ。
最後にはっきりするのですが、、、、いや、まだはっきりしてない。守に関してはまだ謎が残ってます。
続編があるのかしら?
そうそう、今回は特に、高齢者宅の防火について考えさせられました。
古い家に住んでいる親たちのことが気になり、帰ったときは思わずコンセントとか確認しましたもの。
ほんと気をつけましょう。
私は先に「ロード&ゴー」を読んでいたので、これを読み終えてから「ロード&ゴー」をさーっと読んだら、「あ、出てる出てる」という人が数人いて嬉しかったです(笑)
前回の「鎮火報」に続く雄大のお話。
今回は家族の絆、かな。
誰にも必要とされない老人たちの悲劇と、親の真意を知ってしまい自分の存在に疑問を持った少年の悲劇を、(人から見れば十分熱血な)雄大がそれなりに解決していきます。
そして雄大自身の親子関係もチラッと変化します。
相変わらず、雄大の「心のツッコミ」は健在で、ついつい「こんなときにそんなツッコミ入れる暇あるのかよ~」ですが~
今回はところどころに名言がありました。
「誰かの『じゃなきゃいけない』は、俺にはそいつの『だと良いな』でしかない」
「ただ困ったことに、自分の『じゃなきゃいけない』を他人に押しつける奴のほとんどが、自分が正しいと信じている・・・」
「親がいないと子供は産まれない。でも子供がいなきゃ、親にはなれないのよ・・・」
あと、面白かった言い回しは、
耳にタコどころか海の仲間たちが全部集合するほど聞き慣れた説教・・・
うまい!
で、前回にちょっと気になった漆黒の中年王子・守の行く末。
ときどき思い出したように思わせぶりな雄大の台詞があって出し惜しみもいいとこ。
最後にはっきりするのですが、、、、いや、まだはっきりしてない。守に関してはまだ謎が残ってます。
続編があるのかしら?
そうそう、今回は特に、高齢者宅の防火について考えさせられました。
古い家に住んでいる親たちのことが気になり、帰ったときは思わずコンセントとか確認しましたもの。
ほんと気をつけましょう。
私は先に「ロード&ゴー」を読んでいたので、これを読み終えてから「ロード&ゴー」をさーっと読んだら、「あ、出てる出てる」という人が数人いて嬉しかったです(笑)
by mam-san
| 2010-01-06 21:46
| (た行の作家・他)