2010年 02月 08日
ユキとニナ(2009年フランス=日本)
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9歳の女の子ユキ(画像の右側の女の子)は、ママが日本人でパパがフランス人。
いつものように仲良しのニナのお家で遊んでいるとママがお迎えにきて、その帰り道、ユキはママからショッキングなことを聞かされる。
パパと別れて、ママとユキは日本で暮らすことになったと。
ニナと離れるのは嫌だし、日本にも行きたくない。
元通りになるよう、「愛の妖精」からのお手紙作戦に出るが、ママとパパの気持ちは変わらない。
ある日、同じく両親がすでに離婚しているニナは、ママと喧嘩して家出してくる。
日本に行きたくないユキも一緒に家出するが、大人に見つかりたくない二人は森に迷い込んでしまう・・・。
「演技」というより、フランスの女の子たちのごくごく自然な日常のドキュメント・・・のような映画でした。
遊んでいる二人、走っている足音、風の音、、、ナチュラル~
両親の離婚という出来事にどう向き合っていいのか分からず、悲しいんだろうけど泣きもせず、ただいつものようにちゃぶ台(みたいなテーブル風景)でご飯を食べて、両親の言い争いも聞かなかったふりをして・・・のユキの複雑な心境が、大仰な演技じゃなくとても自然なので、見ているほうにも自然に伝わってきました。
このユキちゃんが可愛いんです。
映画の設定と同じく日本とフランスのハーフなんだそうです。
ママと話すときは時折日本語も交えて話しています。
その、ママの日本語へは日本語で何気なく応える言い方がなんとも可愛かったです。とっても自然だし。
で、ママとパパが仲直りするようにと、ニナと二人でお手紙やプレゼントを作るんですね。
これが、さすが女の子、メールでいうならデコメールみたいなの。
スタンプをペタペタ押したり、ママとパパが仲良く写っている写真を切り抜いたり、そりゃあもう楽しそうで~
離婚に直面しているときじゃなく、結婚記念日なんかに欲しいお手紙ですよね。
そして、家出。
森に迷い込んだユキが、「日本に行かずに森で暮らす」って、どんどん森の奥深くに入っていきます。
なんか、クマとかに遭遇しそうで怖いんですけど・・・
それからはファンタジーですね。
ユキの気持ちを変える出来事が森の向こうに待ってます。
最後のPCメールのもほのぼのよかったわ~
ハーフのユキだけど、まったく自然に溶け込んでいる様子がとても微笑ましかったです。
しばらくして、あったか~いマイナスイオンが心にまで届くような作品でした。
(梅田ガーデンシネマ)
そうそう、あの森をどんどん抜けるシーン、
私も子どものころによく山で遊んでたから、この先には何があるんだろう~って思いながら進んでいったのを懐かしく思い出しました。
by mam-san
| 2010-02-08 17:34
| 映画(や)