2010年 06月 01日
処刑人Ⅱ(2009年アメリカ)
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帰ってきたマクナス兄弟。
前作の最後で公開処刑をして以来、再会した父親と3人で、アイルランドに亡命し、羊を追ってひっそりと暮らしていた。
ところがある日、彼らの処刑を真似た殺人事件が起こる。
こうしちゃいられないと、兄弟は封印していた銃を手に、事件が起こったボストンへと向かう。
それは、8年前彼らによって処刑されたマフィアのボスの現ボスが、兄弟たちをおびき出すための罠だったのだが・・・。
いやあ、やっぱりカッコいいですね、マクナス兄弟。ショーン・パトリック・フラナリーとノーマン・リーダス。10年の歳月で渋みも加わりました。
最初は、アーガイルのセーターなんか着込んじゃって、髪の毛・ひげぼうぼうで、牧場で羊飼いなどしていて、すっかり田舎のお兄さん(おじさんになりかけ…笑)になってましたので、あらら~でした。
ところが、「処刑人」復活となるや、バッサリ髪を切り落とし、ガシャッと銃を手に取り、ボストンバッグ片手にボストンに向かう姿はサマになってます。
そして、舞台は事件の現場検証に移り、さっそうと登場したFBI捜査官。
まずは赤いヒールの足が現れます。
まさか、あのポール・スメッカー捜査官(ウィレム・デフォー)が前回の女装に味をしめ、あっち系になったのかと期待しましたが、違いました。残念。
新顔の女性捜査官ユーニス。
彼女もなかなかイケてました。セクシー路線で攻めながらも、なかなかのキレ者で、スメッカーの後をしっかり引き継いでいます。
そうそう、スメッカーって、亡くなってたんですって・・・、一応。
今回は、ボストンへ向かう船で知り合ったメキシコ人を仲間に入れ、3人で処刑のステージを華麗に演じます。華麗な計画を立てるのですが、どうも彼らはいつも突発事故が起こるようで・・・。
それでもなんとか無事、終わりよければ全てよしの現場を作り上げます。
そこが面白いんですよね。
まずは結果の現場を見せておいて、実はこういうやり方だったと、決してスマートじゃない「タネ」を明かす。
で、今回の大きな事件は、マフィアたちの復讐のようですが、実はこれには裏があって、彼らの父親の過去も明らかになります。
最後には父親も加わっての大銃撃戦になるわけですが、その前の4人の勢ぞろいがまたかっこよかったです。
祈りを捧げ、
いざ行かん。
最後の最後にお楽しみのシーンがあります。
それから、またまた続編も出来そうな終わり方だったので期待してしまいますね。
でも、マクナス兄弟が中年になってしまうとねえ・・・
前作から何年も経っているので、DVDで復習してから観たほうがいいかもしれませんね。
「処刑人」というグロさを想像させるタイトルなので、食わず(観ず)嫌いになりそうですが、実にスタイリッシュでユーモアもある映画だと思います。
派手な銃撃シーンもありますが、目を背けるような撮り方ではないので大丈夫でしょう。
(三宮シネフェニックス)
by mam-san
| 2010-06-01 17:05
| 映画(さ)