2006年 01月 11日
「クリスマスの4人」井上夢人(光文社)
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1970年、クリスマスの夜、4人の男女の乗った車が真っ暗な農道で人を轢いてしまう。
死んだ男には身元を示すものは何もなく、コートのポケットには200万の札束が。なぜこんな人気のないところに男がいたのか。
4人は、この不可解な状況から逃げるように、男を全裸にし山に捨てる。
10年後、死んだはずの男が彼らの前に現れる。
「こういう現実を受け入れるときが、そのうちやってくる」
男はそう言い残し彼らの前から消えた。
それからさらに10年が過ぎ、またもやその男の亡霊に悩まされる4人。
そして2000年、全ての謎が解けるときがやってくる。
1970年から始まった悪夢が、その後4人の人生にどうかかわってくるか、1980年のクリスマス、1990年のクリスマス、そして最後の2000年のクリスマスと時を移し描いている。
各時代ごとにあまりにも潔くプツンと切られていて、謎を残したまま次の10年後の幕開けに飛ぶ。だから「どうなるの?」と先を急ぎ、ついつい一気読みになってしまった。
そして2000年、「そういうことかよ~!」で「謎は全て解けた」になる。
これはネタバレ厳禁。
他のレビューを読ませてもらうと、この終り方にはブーイングが多いみたいだ。
私個人的には、前々から書いているようにこの手のモノは好きだ。
でも今回は「え?何々?ここでああなって、だからこうなって…」とちょっと頭が痛くなった。
しかし、「こういう手もあるんだよ」と切り札をすっと出されたようで、そう考えれば「これもあり」かな…と。
ちなみに、井上夢人さんの本は、私がミステリーに凝り始めた初期によく読んでいた。『ダレカガナカニイル…』が好きだった。
死んだ男には身元を示すものは何もなく、コートのポケットには200万の札束が。なぜこんな人気のないところに男がいたのか。
4人は、この不可解な状況から逃げるように、男を全裸にし山に捨てる。
10年後、死んだはずの男が彼らの前に現れる。
「こういう現実を受け入れるときが、そのうちやってくる」
男はそう言い残し彼らの前から消えた。
それからさらに10年が過ぎ、またもやその男の亡霊に悩まされる4人。
そして2000年、全ての謎が解けるときがやってくる。
1970年から始まった悪夢が、その後4人の人生にどうかかわってくるか、1980年のクリスマス、1990年のクリスマス、そして最後の2000年のクリスマスと時を移し描いている。
各時代ごとにあまりにも潔くプツンと切られていて、謎を残したまま次の10年後の幕開けに飛ぶ。だから「どうなるの?」と先を急ぎ、ついつい一気読みになってしまった。
そして2000年、「そういうことかよ~!」で「謎は全て解けた」になる。
これはネタバレ厳禁。
他のレビューを読ませてもらうと、この終り方にはブーイングが多いみたいだ。
私個人的には、前々から書いているようにこの手のモノは好きだ。
でも今回は「え?何々?ここでああなって、だからこうなって…」とちょっと頭が痛くなった。
しかし、「こういう手もあるんだよ」と切り札をすっと出されたようで、そう考えれば「これもあり」かな…と。
ちなみに、井上夢人さんの本は、私がミステリーに凝り始めた初期によく読んでいた。『ダレカガナカニイル…』が好きだった。
by mam-san
| 2006-01-11 17:20
| (あ行の作家・他)