2006年 03月 31日
春が来れば(2004年韓国)
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プロのトランペッターの夢に破れたヒョヌ(チェ・ミンシク)は、別れた恋人ヨニ(キム・ホジョン)や母親と離れ、炭坑町トゲの中学校で吹奏楽部を指導することになった。
だが、その吹奏楽部はかつての華やかさはなく廃部寸前の状態だった。
生徒たちに大会で優勝する欲を捨て、ただ音楽が好きだからやるんだという気持ちの素晴らしさを教えるヒョヌ。
ここに来るまではヒョヌも人を幸せにする自信を失った憐れな男だった。
しかし、トゲの人たちや子どもたちと接しているうち、彼もまた成長していくのだった。
やっぱりチェ・ミンシクさんの映画はいいです。
思い起こしてみると結構見てます。「シュリ」「パイラン」「ハッピー・エンド」「オールド・ボーイ」。
夢に破れ、恋人をも幸せにする自信がなくなり、だらしない生活をし、同居している母親にあれこれ世話をやかれる姿は本当に情けないです。
でも彼が生徒たちの前で指揮をする姿はイキイキしていて輝いてます。
大会の舞台で観客に向かっておじきをしたときには思わず私も拍手しそうになりましたもの。
そしてこの映画はただの弱小部活の復活根性ものではありません。
人の成長を描いてます。
だから演奏場面がしつこくなくていいです。ヘタだったのに急に上手になるとか、そういうのがないです。
途中、炭坑員の父親に音楽を反対された生徒のため、炭坑の出口で「威風堂々」を演奏する場面があります。思わず「ブラス!」か!?と思いましたが、違いました。もっとぐっとくるのです。やはり「威風堂々」は人を感動させる曲ですね。
生徒の一人に存在感のある男の子がいます。
「殺人の追憶」や「大統領の理髪師」に出ていた子です。この子もうまいです。
他の子たちはほとんど素人で実際のトゲ中学の生徒さんだそうです。でも違和感ないです。
それだけ映画全体が素朴で温かいってことです。
ヒョヌと別れた恋人との物語、ヒョヌと母親との物語もまたとても温かいです。
彼は本当に人間味あふれる男なんです。
あ、ヒョヌが演奏するトランペットよかったです。哀愁が漂ってます。
この映画は上映館が少ないようだし、あまり知られていないのか、きょうの劇場ではたった4人でした。もったいないなあ。
劇場は無理でもせめてDVDが出たら是非見てほしいですね。
(余談:「フィンランディア」のさわりが聞けてよかった…なつかしい!)
だが、その吹奏楽部はかつての華やかさはなく廃部寸前の状態だった。
生徒たちに大会で優勝する欲を捨て、ただ音楽が好きだからやるんだという気持ちの素晴らしさを教えるヒョヌ。
ここに来るまではヒョヌも人を幸せにする自信を失った憐れな男だった。
しかし、トゲの人たちや子どもたちと接しているうち、彼もまた成長していくのだった。
やっぱりチェ・ミンシクさんの映画はいいです。
思い起こしてみると結構見てます。「シュリ」「パイラン」「ハッピー・エンド」「オールド・ボーイ」。
夢に破れ、恋人をも幸せにする自信がなくなり、だらしない生活をし、同居している母親にあれこれ世話をやかれる姿は本当に情けないです。
でも彼が生徒たちの前で指揮をする姿はイキイキしていて輝いてます。
大会の舞台で観客に向かっておじきをしたときには思わず私も拍手しそうになりましたもの。
そしてこの映画はただの弱小部活の復活根性ものではありません。
人の成長を描いてます。
だから演奏場面がしつこくなくていいです。ヘタだったのに急に上手になるとか、そういうのがないです。
途中、炭坑員の父親に音楽を反対された生徒のため、炭坑の出口で「威風堂々」を演奏する場面があります。思わず「ブラス!」か!?と思いましたが、違いました。もっとぐっとくるのです。やはり「威風堂々」は人を感動させる曲ですね。
生徒の一人に存在感のある男の子がいます。
「殺人の追憶」や「大統領の理髪師」に出ていた子です。この子もうまいです。
他の子たちはほとんど素人で実際のトゲ中学の生徒さんだそうです。でも違和感ないです。
それだけ映画全体が素朴で温かいってことです。
ヒョヌと別れた恋人との物語、ヒョヌと母親との物語もまたとても温かいです。
彼は本当に人間味あふれる男なんです。
あ、ヒョヌが演奏するトランペットよかったです。哀愁が漂ってます。
この映画は上映館が少ないようだし、あまり知られていないのか、きょうの劇場ではたった4人でした。もったいないなあ。
劇場は無理でもせめてDVDが出たら是非見てほしいですね。
(余談:「フィンランディア」のさわりが聞けてよかった…なつかしい!)
by mam-san
| 2006-03-31 15:55
| 映画(は)