2007年 02月 14日
「君のために、ボクはここにいるよ。」川上アキラ(文芸社)
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15年前に彼女は死んだ。
愛するすみれの「幻」を視てしまったケンジ。
重い病をかかえるすみれだったが、ケンジは彼女との愛を育んでいった。だが、あの「呪い」は絶対…。すみれはいなくなる。
妹を殺された刑事は復讐を誓い、15年たった今も真犯人を追い続けている。
「殺したのは彼だ」と信じて…。
そしてある夜、小さなバーで男二人は再会する。彼は本当に彼女を殺したのか…。
とても切ないラブストーリー。
場面があっちへ飛んだり、こっちへ飛んだりと(これにはワケがあるのだが)、頭の中で消化していくのがすこし大変。
でもそれがミステリー的であり、サイキックでもあり、ちょっと不思議な物語だが、どんどん引きつけられる。
「呪いの力」というのが出てくるが、一種の透視かな。最愛の人の「そのとき」を見てしまったがゆえに苦しむケンジ。彼がすみれと愛を誓うところは切ない。タイトルがそのまま彼の切ない思いだ。
そして刑事であるすみれの兄がなぜ「彼」を追っていたのか。その辺はミステリー要素が含まれている。じゃあ真犯人は誰なのかという展開も面白いが、登場人物の中で済ませたのか…という気もしないでもない。
「呪いの力」とともに「意識の侵入」という不思議な力も出てくる。
そういう小道具(?)を使って、別の人の目線で語るというもの。
その力に気付かないうちに騙されて最後にタネあかしみたいな…。
混乱はするが読み終わってもう一度確認のために読み返してみたくなる。
一度じゃ切ないけれど不思議な話だったという感想だけに終りそう。
二度読めば一つ一つ納得しながら読めるかも。
愛するすみれの「幻」を視てしまったケンジ。
重い病をかかえるすみれだったが、ケンジは彼女との愛を育んでいった。だが、あの「呪い」は絶対…。すみれはいなくなる。
妹を殺された刑事は復讐を誓い、15年たった今も真犯人を追い続けている。
「殺したのは彼だ」と信じて…。
そしてある夜、小さなバーで男二人は再会する。彼は本当に彼女を殺したのか…。
とても切ないラブストーリー。
場面があっちへ飛んだり、こっちへ飛んだりと(これにはワケがあるのだが)、頭の中で消化していくのがすこし大変。
でもそれがミステリー的であり、サイキックでもあり、ちょっと不思議な物語だが、どんどん引きつけられる。
「呪いの力」というのが出てくるが、一種の透視かな。最愛の人の「そのとき」を見てしまったがゆえに苦しむケンジ。彼がすみれと愛を誓うところは切ない。タイトルがそのまま彼の切ない思いだ。
そして刑事であるすみれの兄がなぜ「彼」を追っていたのか。その辺はミステリー要素が含まれている。じゃあ真犯人は誰なのかという展開も面白いが、登場人物の中で済ませたのか…という気もしないでもない。
「呪いの力」とともに「意識の侵入」という不思議な力も出てくる。
そういう小道具(?)を使って、別の人の目線で語るというもの。
その力に気付かないうちに騙されて最後にタネあかしみたいな…。
混乱はするが読み終わってもう一度確認のために読み返してみたくなる。
一度じゃ切ないけれど不思議な話だったという感想だけに終りそう。
二度読めば一つ一つ納得しながら読めるかも。
by mam-san
| 2007-02-14 09:25
| (か行の作家・他)