2007年 06月 27日
「そして名探偵は生まれた」歌野晶午(祥伝社)
|
中編3作による。
「そして名探偵は生まれた」
名探偵と呼ばれる師匠とその弟子。映画や小説では名探偵というものはどこでもどんな事件でもホイホイ解決してゆく切れ味よい存在だ。しかし現実の探偵というものはしがないもの。だからこうなるんだよ・・・っていうお話。
考えてみれば警察のお手伝いをしたところで報酬は堂々とは貰えないものね。
でも純粋な探偵を夢見る若造にとっては裏切られたようなもの。理想と現実のギャップとでも言いましょうか…。
「生存者、一名」
ある新興宗教団体が起こしたテロ事件の容疑者たちが、逃亡までの隠れ家として渡った無人島。逃亡の手配を待ちながら過ごす4人だったが、それは教団の罠だった。一人一人と殺されてゆき・・・。
TV番組であった「サバイバー」というのを思い出した。信用できるのは自分だけ。
最後まで「いったいどっちが犯人なの?」という疑問が残る。どちらでもお好きなように・・・ですか?
「館という名の楽園で」
探偵小説愛好家が建てた洋館で謎解きゲームが始まる。
密室殺人の犯人とトリックをあばけ。
あくまでゲームはゲームです。こういう終え方もわが人生に悔いはなしでいいかも。
探偵もの好きなら満足した本でしょうか。
私は『葉桜の季節に君を想うということ』のインパクトが強くて物足りませんでしたが。
そういう路線からいうと「生存者、一名」が一番面白かったかと。
「そして名探偵は生まれた」
名探偵と呼ばれる師匠とその弟子。映画や小説では名探偵というものはどこでもどんな事件でもホイホイ解決してゆく切れ味よい存在だ。しかし現実の探偵というものはしがないもの。だからこうなるんだよ・・・っていうお話。
考えてみれば警察のお手伝いをしたところで報酬は堂々とは貰えないものね。
でも純粋な探偵を夢見る若造にとっては裏切られたようなもの。理想と現実のギャップとでも言いましょうか…。
「生存者、一名」
ある新興宗教団体が起こしたテロ事件の容疑者たちが、逃亡までの隠れ家として渡った無人島。逃亡の手配を待ちながら過ごす4人だったが、それは教団の罠だった。一人一人と殺されてゆき・・・。
TV番組であった「サバイバー」というのを思い出した。信用できるのは自分だけ。
最後まで「いったいどっちが犯人なの?」という疑問が残る。どちらでもお好きなように・・・ですか?
「館という名の楽園で」
探偵小説愛好家が建てた洋館で謎解きゲームが始まる。
密室殺人の犯人とトリックをあばけ。
あくまでゲームはゲームです。こういう終え方もわが人生に悔いはなしでいいかも。
探偵もの好きなら満足した本でしょうか。
私は『葉桜の季節に君を想うということ』のインパクトが強くて物足りませんでしたが。
そういう路線からいうと「生存者、一名」が一番面白かったかと。
by mam-san
| 2007-06-27 13:37
| 歌野晶午