2007年 08月 17日
天然コケッコー(2007年日本)
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山陰地方の田舎町。
中学2年生のそよが通う学校は、小学生3人と中学生3人が同じ校舎で学ぶ小さな学校。
授業は小学部と中学部分かれているが、給食の時間になると机を運び、中学部が小学部の子たちの面倒を見ながら仲良く食べる。もちろん登下校も一緒。最年少のさちこちゃんのトイレのお世話は一番年長のそよの仕事。
そんな長閑な学校に東京から転校生が来た。
そよと同じ中学2年生の大沢くん。背が高くてちょっとイケメン。
最初はとっつきにくい大沢くんだったが、初めての同級生・初めての男の子の出現に、世話好きなそよが興味を示し、そのめずらしさがやがて初恋の味わいに変わっていく。
温かな町の人たち、平和で穏やかな自然に囲まれ、彼らは少しずつ成長していく。
とにかく素朴です。
可愛い顔したそよは方言丸出しで自分のことは「わし」と言います。
東京からやってきた大沢くんのごく普通の振る舞いに、新鮮なカルチャーショックを感じる姿が微笑ましいです。
大沢くんが着ているジャンパーがとっても気に入ったそよは、キスと引き換えにジャンパーを貰おうとしたり、大胆なのかオクテなのか、あまりにも単純な思考回路にやっぱり素朴としか言いようがないよなあと思ったり。
そして、大沢くんとたった二人の修学旅行。初めて訪れる東京です。引率する先生たちも東京は初めてだから、重い荷物と地図を片手に右往左往の名所めぐりはかなり疲れたようです。
大沢くんは久しぶりに友達と会って嬉しそうです。
初めて見る大沢くんの東京での顔。でもいつだって、そよはそよです。そんなそよはいいなあ。
人とビルのひしめく街におっかなびっくりなそよですが、ふと耳をすますと、田舎にいるときと同じ≪音≫を感じ、場所や住んでいる人は違っても、同じ空の下だ!って気づくと心が軽くなります。
14年間の変わらぬ暮らしから、大沢くんとの新しい出会いがあって、やがて中学を卒業するそよは大きな町の(今住んでいる町より大きな)高校へと進みます。
少しずつ外の世界に踏み出し大人になってゆく子どもたち。それでも生まれ育った山あいの町は大切な大切な場所です。
≪もうすぐ消えてなくなるかもしれんと思やあ、ささいなことが急に輝いて見えてきてしまう≫
故郷ってそういうものですね。
私の小学生時代も、これほど小規模ではありませんが、田舎道をみんなでワイワイ通うという素朴なものでした。
山はあるし、海へ行くには家から水着を着て、、、と。
そういう天然さはもう消えているんですよね。
今思うとよかった時代です。
そんなわけで、夏公開らしく、すごく心がほっとして、山や青い空が無性に懐かしくなる映画でした。
(余談)映画館を出たところで、ふと若者二人の会話が聞こえてきました。
どうやら彼らは『茶の味』に似たものを感じたようです。
「『茶の味』はよかったわ。あれはマジやばかった」と。
実際に、『茶の味』が分かる人に会ったのは初めてで、思わず「そうそう」と彼らの話に入りそうになりました(笑)
(梅田ガーデンシネマ)
中学2年生のそよが通う学校は、小学生3人と中学生3人が同じ校舎で学ぶ小さな学校。
授業は小学部と中学部分かれているが、給食の時間になると机を運び、中学部が小学部の子たちの面倒を見ながら仲良く食べる。もちろん登下校も一緒。最年少のさちこちゃんのトイレのお世話は一番年長のそよの仕事。
そんな長閑な学校に東京から転校生が来た。
そよと同じ中学2年生の大沢くん。背が高くてちょっとイケメン。
最初はとっつきにくい大沢くんだったが、初めての同級生・初めての男の子の出現に、世話好きなそよが興味を示し、そのめずらしさがやがて初恋の味わいに変わっていく。
温かな町の人たち、平和で穏やかな自然に囲まれ、彼らは少しずつ成長していく。
とにかく素朴です。
可愛い顔したそよは方言丸出しで自分のことは「わし」と言います。
東京からやってきた大沢くんのごく普通の振る舞いに、新鮮なカルチャーショックを感じる姿が微笑ましいです。
大沢くんが着ているジャンパーがとっても気に入ったそよは、キスと引き換えにジャンパーを貰おうとしたり、大胆なのかオクテなのか、あまりにも単純な思考回路にやっぱり素朴としか言いようがないよなあと思ったり。
そして、大沢くんとたった二人の修学旅行。初めて訪れる東京です。引率する先生たちも東京は初めてだから、重い荷物と地図を片手に右往左往の名所めぐりはかなり疲れたようです。
大沢くんは久しぶりに友達と会って嬉しそうです。
初めて見る大沢くんの東京での顔。でもいつだって、そよはそよです。そんなそよはいいなあ。
人とビルのひしめく街におっかなびっくりなそよですが、ふと耳をすますと、田舎にいるときと同じ≪音≫を感じ、場所や住んでいる人は違っても、同じ空の下だ!って気づくと心が軽くなります。
14年間の変わらぬ暮らしから、大沢くんとの新しい出会いがあって、やがて中学を卒業するそよは大きな町の(今住んでいる町より大きな)高校へと進みます。
少しずつ外の世界に踏み出し大人になってゆく子どもたち。それでも生まれ育った山あいの町は大切な大切な場所です。
≪もうすぐ消えてなくなるかもしれんと思やあ、ささいなことが急に輝いて見えてきてしまう≫
故郷ってそういうものですね。
私の小学生時代も、これほど小規模ではありませんが、田舎道をみんなでワイワイ通うという素朴なものでした。
山はあるし、海へ行くには家から水着を着て、、、と。
そういう天然さはもう消えているんですよね。
今思うとよかった時代です。
そんなわけで、夏公開らしく、すごく心がほっとして、山や青い空が無性に懐かしくなる映画でした。
(余談)映画館を出たところで、ふと若者二人の会話が聞こえてきました。
どうやら彼らは『茶の味』に似たものを感じたようです。
「『茶の味』はよかったわ。あれはマジやばかった」と。
実際に、『茶の味』が分かる人に会ったのは初めてで、思わず「そうそう」と彼らの話に入りそうになりました(笑)
(梅田ガーデンシネマ)
by mam-san
| 2007-08-17 10:46
| 映画(た)