2007年 10月 17日
そして、デブノーの森へ(2004年フランス・イタリア・スイス)
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ベストセラー作家のダニエルは、ペンネームを使い正体を隠し続けている。
ある日、義理の息子の結婚式が行われるカプリ島に向かう船で、ミラという謎めいた美女に目を留める。
ダニエルは、彼女に誘われるままホテルで一夜を過ごす。
翌日、結婚式に出席した彼は、新婦の顔を見て驚く。昨夜、熱く燃え上がったミラだったのだ。
「あれはなかったことにしよう」とダニエルはミラを避けるが、彼女は平然と近づいてくる。
やがてダニエルもミラの魅力にのめり込んでいき…。
この映画は上映館が少ないせいか、あまり知られてないような…。
でも、カンヌ映画祭に出品した作品だそうで、なかなかの佳作だと思います。
主演はダニエル・オートゥイユ(お気に入り映画『八日目』に出てました)、≪シャネルのミューズ≫のアナ・ムグラリス。
彼女は知りませんでしたが、モデルらしくそれはそれはスレンダーな美女です。立ち姿がきれい。
とにかく映像(風景)がきれいです。
南イタリアから、ジュネーヴ、そして、タイトルにあるデブノーの森(ポーランド)と、ヨーロッパの古い街並みと、緑の森、眩い海が素晴らしい。
とくにお気に入りになったのが、ダニエルの仕事場にしている森の中の小屋(といっても立派な別荘みたい)。四方窓ガラスなんですが、室内にいてどこから写しても緑がバックにあるというのがいいですね。カーテン閉めるのが大変ですけど…(笑)
そんな美しい風景の中で繰り広げられる運命の駆け引き。
若い美女に翻弄される中年の男は、誘われただけで裏があると疑うべきなのに、甘い蜜の味につい見境なくフラフラする様は「バカだね」としか言いようがない。
ダニエルのようにワケあって匿名で活躍している作家だと尚更でしょ。
なぜ自分の立場を冷静に考えて行動できないのか。
・・・でもそれができたら苦労しない?人間は弱いものね。それにあんな美女が目の前で…。
最後は悲哀こもるエンディング。ちょっとじわりときました。
未見の人には明かせませんが、「う~~ん、こうきたか」です。
男には寡黙にならざるを得ないことがある。それが友情であり愛である…か。
(十三・第七藝術劇場)
ダニエルがどうして匿名作家だったか、ミラが近づいた目的は…。
それが大きな軸なんですが、
(以下、ほんとにネタバレしますよ)
↓
↓
ダニエルの処女作が大成功して現在の地位を築いたわけですが、その作品が20歳で自殺した親友が書いたもの。
でもね、結局その親友の遺言にもあったように、ダニエルは悪意で自分の名前で発表したんじゃないんですよね。
それをなぜミラに言わなかったのか。
最後にはミラの正体も分かったわけだし、ミラには説明してもよさそうだったのに。
ミラも最初は復讐のためにダニエルに近づいたようだけど、だんだん愛情も生まれてきたんでしょ?
黙っていることが男の美学なのか。
親友との約束を守った?
で、彼も親友と同じ道を選んだわけだけど、最後はいいセリフを残してましたね。(あー、忘れちゃった…)
あのあと、ミラはどうするんでしょうね。
お坊ちゃま新郎とは別れそうね。母親も彼らはセックスだけで繋がっているって言ってましたから。もともと復讐のためであって愛のない結婚だったし。
だいたいがそうだけど、復讐のあとに残るのは切なさだけですよね。
ある日、義理の息子の結婚式が行われるカプリ島に向かう船で、ミラという謎めいた美女に目を留める。
ダニエルは、彼女に誘われるままホテルで一夜を過ごす。
翌日、結婚式に出席した彼は、新婦の顔を見て驚く。昨夜、熱く燃え上がったミラだったのだ。
「あれはなかったことにしよう」とダニエルはミラを避けるが、彼女は平然と近づいてくる。
やがてダニエルもミラの魅力にのめり込んでいき…。
この映画は上映館が少ないせいか、あまり知られてないような…。
でも、カンヌ映画祭に出品した作品だそうで、なかなかの佳作だと思います。
主演はダニエル・オートゥイユ(お気に入り映画『八日目』に出てました)、≪シャネルのミューズ≫のアナ・ムグラリス。
彼女は知りませんでしたが、モデルらしくそれはそれはスレンダーな美女です。立ち姿がきれい。
とにかく映像(風景)がきれいです。
南イタリアから、ジュネーヴ、そして、タイトルにあるデブノーの森(ポーランド)と、ヨーロッパの古い街並みと、緑の森、眩い海が素晴らしい。
とくにお気に入りになったのが、ダニエルの仕事場にしている森の中の小屋(といっても立派な別荘みたい)。四方窓ガラスなんですが、室内にいてどこから写しても緑がバックにあるというのがいいですね。カーテン閉めるのが大変ですけど…(笑)
そんな美しい風景の中で繰り広げられる運命の駆け引き。
若い美女に翻弄される中年の男は、誘われただけで裏があると疑うべきなのに、甘い蜜の味につい見境なくフラフラする様は「バカだね」としか言いようがない。
ダニエルのようにワケあって匿名で活躍している作家だと尚更でしょ。
なぜ自分の立場を冷静に考えて行動できないのか。
・・・でもそれができたら苦労しない?人間は弱いものね。それにあんな美女が目の前で…。
最後は悲哀こもるエンディング。ちょっとじわりときました。
未見の人には明かせませんが、「う~~ん、こうきたか」です。
男には寡黙にならざるを得ないことがある。それが友情であり愛である…か。
(十三・第七藝術劇場)
ダニエルがどうして匿名作家だったか、ミラが近づいた目的は…。
それが大きな軸なんですが、
(以下、ほんとにネタバレしますよ)
↓
↓
ダニエルの処女作が大成功して現在の地位を築いたわけですが、その作品が20歳で自殺した親友が書いたもの。
でもね、結局その親友の遺言にもあったように、ダニエルは悪意で自分の名前で発表したんじゃないんですよね。
それをなぜミラに言わなかったのか。
最後にはミラの正体も分かったわけだし、ミラには説明してもよさそうだったのに。
ミラも最初は復讐のためにダニエルに近づいたようだけど、だんだん愛情も生まれてきたんでしょ?
黙っていることが男の美学なのか。
親友との約束を守った?
で、彼も親友と同じ道を選んだわけだけど、最後はいいセリフを残してましたね。(あー、忘れちゃった…)
あのあと、ミラはどうするんでしょうね。
お坊ちゃま新郎とは別れそうね。母親も彼らはセックスだけで繋がっているって言ってましたから。もともと復讐のためであって愛のない結婚だったし。
だいたいがそうだけど、復讐のあとに残るのは切なさだけですよね。
by mam-san
| 2007-10-17 15:27
| 映画(さ)