2008年 06月 30日
「四つの嘘」大石静(幻冬舎)
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ニューヨーク、ハドソン川を航行するフェリーが事故を起こし、日本人の男女が亡くなった。
犠牲者は41歳の美波と、河野という男性。
そのニュースが報道された日本では、3人の女性たちがそれぞれの過去を思うと同時に、また新たな葛藤を生み出そうとしていた。
同じ女子高に通っていた四人の女たち。詩文、ネリ、満希子、美波。仲良し四人組ではなかったが、なぜか強烈な運命の糸で絡まりあった者同士だった。
当時、美波の恋人だった河野を略奪し、彼と結婚した詩文だが、すぐに離婚していた。その河野が、人妻である美波と一緒にNYで亡くなった。
いち早く事故を知った満希子は、ネリと詩文に連絡を取るのだが…。
四人の女性たち、どの人も好きになれませんでした。
詩文のような「男をたらし込んでなんぼ」というふうな女は嫌いだし、
ネリのように仕事だけに生きてきた人生も空しいし、
才色兼備まがいの満希子が輝きのない主婦になっているのもつまらないし、
好きだった人に似ているというだけで他の人と結婚してしまう美波も好きになれないし・・・。
実際の私たちの周囲にはこんなアクの強い人たちはいないだろうし、これほど愛憎劇だらけの生活ではないと思います。(って、私の周囲が平和なだけ?)
女のいやらしさ満載のドロドロ劇・・・とまでもいかないですが、いやらしい世界だなあと。
だからちょっと彼女たちは理解できない部分が多かったです。
でも平凡な人にも深層心理ではそういういやらしさはあるかも。
そりゃみんな嘘をつきながら人生を渡り歩いてると思います。悪意の嘘もあれば善意の嘘も。
同じ世代を描いたドラマでも(あ、これも夏クールでドラマ化されるそうです)、「Around40」とは濃さが違いますね。ただ、クールで結婚より仕事を優先してきた女性の設定って、なぜに女医さんが多いんでしょ。
ところで、ラストですが、ん・・・
そう見えたってことでしょうか。それともこれこそ最大の嘘?
犠牲者は41歳の美波と、河野という男性。
そのニュースが報道された日本では、3人の女性たちがそれぞれの過去を思うと同時に、また新たな葛藤を生み出そうとしていた。
同じ女子高に通っていた四人の女たち。詩文、ネリ、満希子、美波。仲良し四人組ではなかったが、なぜか強烈な運命の糸で絡まりあった者同士だった。
当時、美波の恋人だった河野を略奪し、彼と結婚した詩文だが、すぐに離婚していた。その河野が、人妻である美波と一緒にNYで亡くなった。
いち早く事故を知った満希子は、ネリと詩文に連絡を取るのだが…。
四人の女性たち、どの人も好きになれませんでした。
詩文のような「男をたらし込んでなんぼ」というふうな女は嫌いだし、
ネリのように仕事だけに生きてきた人生も空しいし、
才色兼備まがいの満希子が輝きのない主婦になっているのもつまらないし、
好きだった人に似ているというだけで他の人と結婚してしまう美波も好きになれないし・・・。
実際の私たちの周囲にはこんなアクの強い人たちはいないだろうし、これほど愛憎劇だらけの生活ではないと思います。(って、私の周囲が平和なだけ?)
女のいやらしさ満載のドロドロ劇・・・とまでもいかないですが、いやらしい世界だなあと。
だからちょっと彼女たちは理解できない部分が多かったです。
でも平凡な人にも深層心理ではそういういやらしさはあるかも。
そりゃみんな嘘をつきながら人生を渡り歩いてると思います。悪意の嘘もあれば善意の嘘も。
同じ世代を描いたドラマでも(あ、これも夏クールでドラマ化されるそうです)、「Around40」とは濃さが違いますね。ただ、クールで結婚より仕事を優先してきた女性の設定って、なぜに女医さんが多いんでしょ。
ところで、ラストですが、ん・・・
そう見えたってことでしょうか。それともこれこそ最大の嘘?
by mam-san
| 2008-06-30 16:19
| (あ行の作家・他)