2008年 08月 15日
「さくら」西加奈子(小学館)
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普通に幸せだった家族が、ある出来事をきっかけに歯車が狂い出し、みんながバラバラになって、そしてまた何年後かにひとつになる・・・というお話。
僕は、長谷川薫。3人兄妹の真ん中。「レジェンド」と名のつくほど人気者のお兄ちゃん・一(はじめ)と、みなが注目するほど美人だけど男まさりの妹・ミキがいる。僕はいたって普通。学校では「長谷川君の弟」「長谷川さんの兄」という存在。
お父さんは働き者で寡黙な人。お母さんは朗らかで美人。ふたりはとても仲が良い。
そしてもうひとりの家族、サクラという犬がいる。
毎日兄弟妹で遊びまわり、幸せの最高潮だった。
ところが、お兄ちゃんに彼女ができ、その彼女が遠くに引っ越してしまってから、少しずつ何かが変わり始める。
あんなに明朗活発だったお兄ちゃんが塞ぎ込むようになり、そしてついにある衝撃的な出来事が起こる。
それから家の中はだんだん暗くなってゆく…。
===========
本を読む以外楽しみがない1週間のお盆休み(夏休み)、乱読しました。
友達が「サクラ」という可愛い柴犬を飼っていて、それを思い浮かべて借りてみた一冊です。
うちのマンションでは最近どうも犬が多くて、キャンキャン鳴いてあまりそういう犬は好きじゃないのですが、友達のとこのサクラちゃんは可愛いです。大人しくて、座っているとそっと膝に頭を寄せてくる。
そのサクラちゃんみたいな犬が出てくるのかな~、そしたら友達にもこの本を薦めてみよう、と思い読み始めました。
でもちょっと違った。
犬はたしかに「サクラ」という名前だけど、物語ではそれほど大きな位置を占めてなかったような。
いつも家族の幸せを見つめていた・・・という設定なんだけど、う~ん。
でも、バラバラになった家族をひとつにまとめるのに一役買っているといえばそうでした。
動物って、ちょっとした効果剤・潤滑油になりますよね。
それにしても、この家族が一旦壊れることになった原因を知ると、「彼女」を責めたくなってしまうんだけど、そこは家族の愛で包み隠してしまうのね(!)
人生が壊れたお兄ちゃんが一番可哀相。
でも最後に薫が気づいたように、神様は人にいろんな試練を与える。その試練というボールを右に左にと苦労しながら受け止めて、そうやって人生は続いていく。越えられない試練なんてない、ってことですね。
ただ、犬がメインじゃないから、サクラちゃんの飼い主には薦めなくてもいっか…(苦笑)
僕は、長谷川薫。3人兄妹の真ん中。「レジェンド」と名のつくほど人気者のお兄ちゃん・一(はじめ)と、みなが注目するほど美人だけど男まさりの妹・ミキがいる。僕はいたって普通。学校では「長谷川君の弟」「長谷川さんの兄」という存在。
お父さんは働き者で寡黙な人。お母さんは朗らかで美人。ふたりはとても仲が良い。
そしてもうひとりの家族、サクラという犬がいる。
毎日兄弟妹で遊びまわり、幸せの最高潮だった。
ところが、お兄ちゃんに彼女ができ、その彼女が遠くに引っ越してしまってから、少しずつ何かが変わり始める。
あんなに明朗活発だったお兄ちゃんが塞ぎ込むようになり、そしてついにある衝撃的な出来事が起こる。
それから家の中はだんだん暗くなってゆく…。
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本を読む以外楽しみがない1週間のお盆休み(夏休み)、乱読しました。
友達が「サクラ」という可愛い柴犬を飼っていて、それを思い浮かべて借りてみた一冊です。
うちのマンションでは最近どうも犬が多くて、キャンキャン鳴いてあまりそういう犬は好きじゃないのですが、友達のとこのサクラちゃんは可愛いです。大人しくて、座っているとそっと膝に頭を寄せてくる。
そのサクラちゃんみたいな犬が出てくるのかな~、そしたら友達にもこの本を薦めてみよう、と思い読み始めました。
でもちょっと違った。
犬はたしかに「サクラ」という名前だけど、物語ではそれほど大きな位置を占めてなかったような。
いつも家族の幸せを見つめていた・・・という設定なんだけど、う~ん。
でも、バラバラになった家族をひとつにまとめるのに一役買っているといえばそうでした。
動物って、ちょっとした効果剤・潤滑油になりますよね。
それにしても、この家族が一旦壊れることになった原因を知ると、「彼女」を責めたくなってしまうんだけど、そこは家族の愛で包み隠してしまうのね(!)
人生が壊れたお兄ちゃんが一番可哀相。
でも最後に薫が気づいたように、神様は人にいろんな試練を与える。その試練というボールを右に左にと苦労しながら受け止めて、そうやって人生は続いていく。越えられない試練なんてない、ってことですね。
ただ、犬がメインじゃないから、サクラちゃんの飼い主には薦めなくてもいっか…(苦笑)
by mam-san
| 2008-08-15 15:04
| (な行の作家)